邦画じゃなくても実写化ってやっぱり…な話

せっかくディズニープラス入ったんだし、

くまのプーさんとMARVEL以外にも見ないとねって思ったんすよ。

 

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www.disney.co.jp

 

せっかくなんで両方見てみました。

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アラジン(1992)&アラジン(2019)

言わずと知れたディズニーの名作アニメとその実写リメイク作品。

主人公は砂漠の国アグラバーの街に住む、盗みを働いてその日暮らしをする青年アラジン。家出した王女ジャスミンを助けたところ、誘拐犯として逮捕され、さらに野心家の国務大臣ジャファーに目をつけられ魔法の洞窟にある「魔法のランプ」を探す羽目になり、偶然ランプをこすったことで願いを叶える魔神ジーニーと出会い…な魔法に満ちた冒険譚。

アニメ版も実写版も大筋は変わらず、とっさの機転でジャファーをランプに封印したアラジンはジャスミンと結ばれ、ジーニーは自由の身となり、それぞれの明るい未来へってところで終わりますね。

 

アニメの方はむか~~~~~しに見たことあると思うんですけど、まあほぼ初見みたいなもんですね。テンポ良くストーリーも進み、複雑な人間関係や伏線もない単純明快ながらしっかりと楽しめる映画でした。

アラジンやジャスミンジーニーたちも嫌味なところがなく、それぞれ抗いがたい境遇に置かれながらも、強い意志をもって立ち向かうのがいいですよね。

ヒルながらも信念と正義感に溢れ、頭の回転も早いけどここぞという所では少し臆病になるアラジン、美しく聡明で優しく、行動力に溢れる王女ジャスミン達はもちろん、悪役であるジャファーも自らの野心に猛進し、窮地に追い込まれてもただでは終わらない魅力的なキャラクターです。

 

そんな魅力的なキャラクター達に加えて、アラビアン・ナイトホール・ニュー・ワールド、フレンド・ライク・ミーなどの劇中歌も素晴らしいんだからもう文句なしの100点満点でしたね、アニメ版。

 

 

うん、アニメ版は。

 

 

そんなアニメ版から時を経ること27年。

実写版アラジン。ジーニーがウィル・スミスなあたりでめちゃくちゃこう…インターネットが賛否両論というか、喧々諤々というか、まぁ話題になってましたよね。

 

実際観た感想としてはジーニー/ウィル・スミス自体には全然文句なく、むしろこのコミカルで偉大な宇宙一の魔神を演じるウィル・スミスは素晴らしいものだったと思います。フレンド・ライク・ミーの悪夢っぷりとかがホントにすごい、40度くらいの熱出さないと見れないやつ。アラジン/メナ・マスードジャスミン/ナオミ・スコットもアニメのイメージを崩すことなく、3人並んだ絵面とかは「実写化頑張ったな~~~」って納得できるものでしたし。

あとは吹替版なんですけど、ジーニーとして続投した山ちゃんがこう、ウィル・スミスなのでちょっと東地宏樹さんっぽい声にしてたのが好きですね。これは個人的にそう感じたって部分ですけど。

 

 

ただね、なんかこう、やっぱり実写化って難しいんだな~って。

アニメと実写ってだけでも違いますし、27年経つ間に出来ることや出来ないことも変わりますし、社会情勢も違うし、上映時間も違うし、そもそもアニメと全く同じことをやってもいけないし、アニメと全く違うことにしても駄目だし。

 

まず実写アラジン、アラジンが大分気弱で不器用なんですよね。

アニメ版の自信に溢れ機転が利くさまはどこへやら、特に魔法のランプを手に入れてからはジーニーがちょっとイラつくくらい状況を飲み込むのも遅い、願いをひとつちょろまかすのもアニメ版より上手くない、王子になってからもイマイチなりきれてないし王宮ではずっと口下手で誤魔化し下手でジーニー頼り。

イマイチジーニーとの友情も育まれる感じはなく、アニメ版の「アル」じゃなくて若干距離のある「坊や」呼びですし。

ヒーローの弱さを強調して、成長していくストーリーにしたってことなんだろうけどもちょっと魅力に欠けて序盤でモテてるのも顔だけかな…ってなっちゃったり。

 

あとはジーニーも、望みは「自由になる」ではなく「自由になり人間になる」に変わっていて、これ少し違うけど大きな違いだと思うんですよね。実際アニメ版にはなかったジーニーのロマンスが追加されていて、恋する女性を人質にとられ「やめろ!」なんて叫んじゃったりします、宇宙一のパワーを持つ魔神が。

 

ジャファーは出番が減ったどころか歌も消されたり、相棒イアーゴに至っては知性が消されたり。そうかと思えばジャスミンが涙ながらに兵士たちを説得する感動の場面や、魔法で巨大な怪鳥へと変えられたイアーゴと魔法の絨毯のドッグファイトが追加されたりしています。

 

と諸々の変更点がありつつも、大筋や印象的な台詞なんかはアニメ版を踏襲してるので、結果的に違和感というか、「このアラジン達ならアニメ版と同じ冒険にはならなさそうなのに無理やりアニメ版と同じ展開に収束させてる」みたいな残念な印象の映画になっちゃったな~って感じでしたね。

もし実写版単品で見てたら違う感想になっていたかもしれないですけど、やっぱり実写版やリメイクってオリジナルを超えるのは難しいんだな~ってお話でした。

 

そのうちジャファーの逆襲とかアニメの続編は見ようかな。

結局最後まで略称が分からなかった話

いやーーーーーーー気づいたらまた1ヶ月映画見てない。

 

モンハンとかウマ娘ばっかやってましたね。

 

あとは何よりこれ見てたしね!

 

 

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話数少ない分もっと掘り下げて欲しいキャラも多かったスね!

 

MCU過去作含めてネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファルコン&ウィンター・ソルジャー。

キャプテン・アメリカの新旧相棒コンビでお馴染みの二人がキャプテン・アメリカが去った後の世界で新たな危機に挑む、クライム・アクションドラマ。

リアルめ、ハードめな雰囲気だったキャプテン・アメリカシリーズ出身の二人が主人公なだけあってこちらも雰囲気は踏襲、ドラマになったので展開が爆速のエージェント・オブ・シールドみたいなテイストで、

1話こそまったりとした始まりだったけど、話が進むに連れ加速度的にテンポ良く面白くなっていくのがさすがって感じ。

 

 

盾を受け継いだファルコン、ウインター・ソルジャーの過去が未だ暗く影として残るバッキー、キャプテン・アメリカに置いていかれた形のシャロン、そして復活するジモ。

MCU初期から中心も中心で活躍してたキャプテン・アメリカの関係者勢揃いみたいなノリなので、ワンダヴィジョンと比べても圧倒的にMCU初心者お断りな作品でしたね。

その分冒頭からキャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーのオマージュに過去のキャプテン・アメリカシリーズで使われたテーマ曲もバンバン出てきて、ファンほど楽しくてニヤニヤしちゃうんですけど。

傭兵バトロックもまさかの再登場。もしシビル・ウォーで死んでなかったらクロスボーンズも出れたのかなーーー惜しいよなーーー、クロスボーンズあそこで死なせたのホントにもったいないと思うんだ。

サムの銀行のシーンでしれっとスタークみたいな富豪とかじゃないスーパーヒーローがどうやって生計立ててるのか仄めかしたり、スミソニアン博物館のキャプテン・アメリカ展が常設展示になってたりとかね、いいよね。左失礼!

 

 

"指パッチン"後の世界がどう変わってしまったのかが物語の本筋に大きく関わってたり、ワンダヴィジョンがこれからのMCUシリーズはどう展開していきそうか、を示した作品なら、ファルコン&ウィンター・ソルジャーはこれからのMCU世界がどうなっていくのか、を示した作品になるのかな。

ワンダに引き続き、今度はサムがいかにしてキャプテン・アメリカの盾を受け継いでいくのか、の話でしたね。

ワンダもサムもMCUでは偉大なヒーローに引っ張られる形でヒーローとなったキャラクターなので、そのヒーロー達が去った後に彼らが今度は次のヒーローを引っ張っていけるように強い個性を持つためのオリジンをこうしてキッチリ映画1本分以上のボリュームでやってくれるのはすごくなんというか、助かる。

 

 

劇中では結構可哀想な役回りだった2代目キャプテン・アメリカも良かったですね。

サムから奪った盾を与えられた新キャプテン、なんてどう考えてもファンからもファルコン&ウィンター・ソルジャーからも白い目で見られるし、実際見たし、親友殺されちゃうし、大炎上してクビになって転落人生…からの復讐に目をギラギラ…からのまさかの最後にヒーローっぽい立ち回りでバッキーに肩ポンしてもらう!ずるいなー。

主人公のサムがもう最初っからめちゃくちゃ大人でブレようがないキャラクターなだけに、劇中で「こいつはこれからどうなっていくんだ!?」のフックが強かったすねー。

最後にUSエージェントとして復帰したけど、そこもまた不穏な空気漂ってさあどうなる。

 

すっかりヴィランになっちゃったシャロンや結局なんやったんなヴァル含め、この辺は続編でやるんですかね。派手な事件を企んでそうなひともいないし、映画よりまたドラマでやりそう?

 

 

あとは最終話のファルコンの新衣装!

ワンダががっつりスカーレットウィッチになったように、こっちもリアル路線からがっつりキャプテン・アメリカな派手衣装になりましたねー。

地味にあの、ゴーグルの両脇に白いライン(?)があるのとか好き。動きにくそう。

衣装もそうなんですけど、飛ぶ時にただ翼を広げるんじゃなくて、ウルトラマンみたいに拳を前に突き出して翼も前に角度つけるポーズ取ったり、素早く着地するんじゃなくて翼を大きく広げてゆったりと降りたり、色んなヒーロー仕草も込みでコミック寄りになってるんすよね。

原作再現って話でもあるんですけど、サムが「キャプテン・アメリカを受け継ぐからには、自由や希望の象徴らしく、ヒーローっぽく振る舞おう」みたいに思ってやってそうでいいなってなったり。

 

地味にファルコンもMCUシリーズで結構コスチュームチェンジしてますよね。

ちょっとずつヒーローらしく派手目になってくの面白いよね。

結局赤白のタイツは着なかったな…w

 

バッキーはもう、今度こそ楽しく余生を送ってくれ…

最後のサム達とパーティーするところめちゃくちゃ笑ってて良かったね…。

 

 

そして結局キャプテン・アメリカ&ウインター・ソルジャーになっちゃったから略称どうすればいいんだろう…ってなるっていうね。

サム&バッキーでいいんじゃないか…?

 

ワンダヴィジョンでは最後のエンドロールでワンダの後に/スカーレットウィッチがついてたけど、サムは最後まで/ファルコンのままで/キャプテン・アメリカに変わりませんでしたね。

ジョン・ウォーカーも/USエージェントになったりしなかったし、まだMCU的にはお父さんそんなの認めないぞ的な…?

果たしてサムに/キャプテン・アメリカが付く日は来るのだろうか、来て欲しい。

でも次はロキ! 6月! 5月どうすればいいんだ。マイティ・ソー全部見返せばいいかな…

オススメしない理由の話

誰もが知ってるあのゲームを、

誰もが知ってるあの女優で、

誰もが知ってるあのシリーズの監督が撮るんだから、

もう何が起きるかは分かりきってるじゃない。

 

 

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まさか令和の世にこんな映画が見られるとは思っていなかった(褒め言葉)。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モンスターハンター(2020年の実写映画)。

消息を絶った部隊の捜索に当たっていたレンジャー部隊が突如謎の砂嵐に巻き込まれてしまう。気がつくとさっきまでいた場所とはかけ離れた白い砂の砂漠、そして謎の巨大モンスターの襲撃に次ぐ襲撃。

仲間を失い一人彷徨うミラ・ジョヴォヴィッチの前に現れたのは、見慣れぬ(観客にはお馴染みの)装備を身に着けたトニー・ジャーだった…!

 

…みたいなカプコンの人気ゲームを原作にした異世界転移SF映画

監督は「バイオハザード」でお馴染みポール・W・S・アンダーソン

ざっくり言うとミラ・ジョヴォヴィッチの旦那さんですね。

 

ここまで書いたら何が起きるか分かりきってるようなもので、ええ、予想通り、いつもの(原作は無視してないのにかけ離れていく世界観)(どんどん死ぬ仲間)(一人だけ生き残る原作にはいないキャラのミラ・ジョヴォヴィッチ)(とにかく嫁をカッコよく撮りたい監督)(終わっても終わってない匂わせ)です。

 

 

 

…待って!帰らないで!

いやいつものだけど!

違うんすよ!

この映画、ただのモンハンの微妙な実写化じゃないんですよ!

 

 

(この先、マジで個人的な見解しか言わないよ)

 

 

この映画、楽しめるポイント、というか文脈がありまして。

モンスターハンターシリーズ

バイオハザード(映画)シリーズ

・80-90年代SF映画

の3つにざっくり分けて説明(言い訳?)させて欲しいんですけど。

 

 

まずモンハンシリーズですね。

言わずもがな色んな人間の青春に食い込む狩りゲーですけども、映画では見ての通りモンスターハンターワールド、MHWの要素が強く出てます。

MH世界のキャラクターの衣装や小道具、セットはすごく出来が良くて、ゲームより可愛い受付嬢や、あとは同期ハンター達も再現度がめちゃくちゃ高い。モンスター達のCGにも力が入っていて、ディアブロス亜種やリオレウスはとてもカッコいいし、ネルスキュラはめちゃくちゃにキモい。

マジで砂漠やジャングルで撮影したのもあって、実在感みたいなのはすごくありますし、描写としてもディアブロス亜種の凶暴さやリオレウスの圧倒的な強さはゲームのイメージそのままですしね。(「リオレウスにはまず勝てない」みたいな台詞も、ああやっぱりゲームのハンターっておかしいんだ、みたいな納得してたり)

 

 

めちゃくちゃ良い実写化みたいじゃん?

でもこれミラ・ジョヴォヴィッチ主演映画なんですよね!

 

まぁ一番好き嫌いを分ける要素ですね、ミラ・ジョヴォヴィッチ要素、というかバイオハザードシリーズでおなじみの原作改変。

今回はわりとキャラクター設定は大人しめというか、記憶を失った謎の強キャラでも無ければ、原作にない謎の能力も駆使しません。世界観のほうもなんというか、MHWの世界では無いんですけど、モンスターハンターとしては大きい逸脱はない感じ。(大団長がリオレウス狩るっつってんのに火属性大剣担いでたりするけどまぁそこは、うん)

 

やっぱり今回でかいのはMHWモチーフだけどMHWではないあたりですね。がっつり力の入った造形のキャラクター達も、冒頭以降トニー・ジャー以外は終盤まで出てきませんし、深く関わることはありません。

トニー・ジャー達が船で調査に来た理由も映画独自の設定のものですし、当然ながらMHWでの主人公、ハンターは出ません。ついでに大団長はヘルボーイです。

 

映画の前半超を遭難したミラ・ジョヴォヴィッチトニー・ジャーが敵対しつつやがて打ち解け、徐々に準備を重ねてディアブロス亜種を討伐するまでのイマイチ盛り上がりも進展にも欠けるシーンが占めますし、

なんならハンターはハンターの言葉で喋るのでトニー・ジャーは終始言葉の通じない、純朴な原住民みたいな描かれ方をします。(このへんでトニー・ジャーがよく分かんない東アジアっぽいお祈りをするのもなんかね…ってなる)

 

 

で、そのへんの原作改変要素、いつもならハイハイやっぱりね、みたいな感じで受け入れるんですけど、今回ちょっと違うのはこれらに加えてひとつエッセンスが加わってまして、それがさっき上げた3つめ、80-90年代SF映画の文脈なんですね。

 

この映画、劇伴にちょいちょいDaft Punk的な、エレクトロとかシンセウェーブっぽい音が入ってまして、普通に考えたらモンハンでなんでエレクトロ?って話なんですけど、こういう電子音楽って最近だとマイティ・ソー/バトルロイヤルでそうだったように、80-90年代SFっぽい雰囲気出しで使われてたりするんですよね。

この映画も平行世界の先にいるモンスターに、原始的ながらも独自の技術が発展した装備で固めた戦士、みたいな要素で見ていけば(さらにエイリアンオマージュのようなネルスキュラの巣のシーンなんかも相まって)そういった古き良きSFアドベンチャーの要素で出来ていて、

こういう一見筋違いのような音楽が加わることでただの原作改変要素だったミラ・ジョヴォヴィッチを巻き込んでお互いを補完する形に化学変化が起きて、ただモンスターハンターを実写化するだけじゃない、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のいつもの映画ってだけでもない、「あの頃」のようなノスタルジックを感じるSFアドベンチャーに仕上がってると思うんです。

 

モンハンシリーズへの思い入れ、実写バイオハザードシリーズの実績、そして電子音楽の合わせ技で、ただのモンハン実写化に留まらない、例えばモンハンを知らなくても「あの頃の雰囲気」で楽しめる人がいるだろうし、ハンターならめちゃくちゃ出来の良い美術とCGで満足できる。当たり判定の大きい、赤点回避をしやすい映画に仕上がってるんですね。

 

それでもやっぱり原作から逸脱した世界観やストーリーであることには間違いないし、登場人物の絡みの少なさや、まともに喋るのがミラ・ジョヴォヴィッチと大団長だけみたいな情報量の少なさ、(一昔前っぽいゆえに)今更そういうやつやる?みたいな俺たちの戦いはこれからだエンドも不満として言われがちな要素なのは否めないです。

 

 

そんな実写モンスターハンターでした。

個人的にはめちゃくちゃ楽しかったけど、オススメはやっぱりしません。

 

 

 

…せっかくのトニー・ジャーなんだし最初っから操虫棍のほうが良かったんじゃない?

ネタバレしない範囲の話

ワンダヴィジョンと違って映画だし、まだ平日だし、

でもやっぱり我慢できないのでちょっとアウトプットさせてくれ…みたいなやつです。

 

 

 

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www.evangelion.co.jp

 

 

URLに思いっきり「/final」って書いてるの今知ってちょっと気持ちが軽くなってる。

ネタバレなし感想です。

 

 

 

 

 

 

 

シン・エヴァンゲリオン

色んな意味でインパクトのあった「Q」から大体8年後、

「序」から数えたら13年後に、直前に緊急事態宣言での延期もあって

ようやく公開されたヱヴェンゲリヲン新劇場版の最終作。

 

長かったスねー。

と言いつつもそんなに待ち遠しく焦がれてたわけでもないんですけど。

心穏やかにインターネットがしたいなって思って

公開日に観に行ったら今ものの見事にやられてますね。

 

 

そもそもエヴァって個人的にはずっと「お兄さん世代の作品」の印象が強くて、

TV版や旧劇場版の頃は小学校にも行ってないくらいなのでリアルタイムで見てないし、

ゲーム屋に並んでるエヴァのゲームソフトを眺めて「エヴァかーよく知らないしなー」

とか思いながら生きてたら新劇場版の頃には高校生で、

もちろん面白かったけど、自分を投影するような年代のキャラはいないし…

 

みたいな感じで微妙に入れ込むほどじゃなかったんですけど、

まぁびっくりQ~シン・エヴァの間にちょっと鬱でてんやわんやなったせいで

今になってシン・エヴァンゲリオンがめちゃくちゃに刺さってホントにキツイ。

 

っていうかエヴァーーーじゃないなネルフの人たち、みんな大体病んでるな?

 

 

そんなシン・エヴァ

めちゃくちゃに熱量、情熱、技術が詰め込まれた作品でしたね。

 

新劇場版を締めくくる、完結編としてのストーリーも勿論だし、

アニメーションとしての絵のクオリティだとか、

映像の演出、声優さんの演技、劇伴。

どれをとっても文句なんかつけようのない完成度。

なんならストーリーよりもそのへんの、

映像としての大きな熱量でいま燃え尽きてる気がします。

 

 

めーちゃくちゃに良いものを見た!っていう感動というか。

あっという間に引き込まれてあっという間に終わった2時間35分。

 

Qから何年とかじゃなくて、ヱヴェンゲリヲン新劇場版っていう

7時間36分間の物語として、綺麗に燃やし尽くす2時間35分。

 

あるいはQから8年、序から13年っていうあいだに積み重なった、

観客の青春とか、作品への想いを清算するための2時間35分。

 

 

フォロワー、ぜひ見てください。

あそこの○○、めっちゃ可愛くない!?みたいな話しましょう。

ネタバレ我慢できませんでしたの話

ワン!ダ!ワン・ダ・ヴィ・ジョン!

 

 

全部見たー!

我慢できないからここで書いてやる!

 

 

 

ネタバレあり感想ですよ。

 

もっかい言うよ、ネタバレあり感想だよ!

 

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disneyplus.disney.co.jp

 

 

ワンダヴィジョン。

アベンジャーズでおなじみMCUシリーズに

フェイズ2から参加しているもはや古株と言っていい二人のヒーロー、

マインド・ストーンで力を得た魔女ワンダ・マキシモフと

同じくマインド・ストーンを額に宿した人造人間ヴィジョン。

そんな二人の新婚生活を描く、まさかのシットコム…!?

 

…なあらすじで開始した、インフィニティサーガの先を描くドラマシリーズ1作目。

ブラックウィドウの単独映画が延期になった関係で、

フェイズ4の1作目にもなりましたね。

 

ドラマシリーズとあなどるなかれ、

いままでやっていたエージェント・オブ・シールドを筆頭とする、

MCUドラマ作品のような、同一世界だけど映画とは基本絡まないスタンスではなく、

がっつり映画の主役級キャラが主人公なうえに、

がっつり今後の映画にも影響のあるストーリー、

冗談抜きで「これを見ないとこれからのMCUわかんない」作品となっておりましたが、

 

おりましたが!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからマジでネタバレしますからね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンダ・マキシモフが「スカーレットウィッチ」になるオリジンストーリーで、

キャプテン・マーベル関係の新たなヒーローの誕生エピソードで、

ヴィジョンが復活する(まだ確定じゃないけど)なんて思わないじゃん!

 

ついでにヤングアベンジャーズになるワンダとヴィジョンの子供に、

X-MEN世界のクイックシルバー(に良く似た顔のピエトロ役の人)まで出してさ!

 

 

いやすごかったですねワンダヴィジョン。

 

さっきの以外でも、細かーいところで

例えばハロウィン回の仮装で原作コミックのスカーレットウィッチやヴィジョン、

ウィッカンやクイックシルバーの格好をそれぞれがしてたり、

 

例えば今作のヴィラン、アガサにワンダが精神攻撃を仕掛ける時に、

エイジ・オブ・ウルトロンでやってたあの高速背後近づきやってたり、

 

例えばマイティ・ソーのダーシーや

アントマン・アンド・ザ・ワスプのウー捜査官、

ついでにAoSで出てきた魔導書ダークホールドの再登場があったり、

 

例えば結局クイックシルバーは偶然同じ役者でマルチバース詐欺だったり。

(地味に吹き替えもX-MENクイックシルバーと同じ人なのホントずるい)

(そういえばウー捜査官は吹き替えが宮川大輔じゃなくなってましたね)

(良かった…)

 

 

最終回だけあっていわゆるCパートも豪華でしたね。

モニカが最後に「映画館」で事情聴取なのほんとオシャレ…

ワンダがストレンジみたいな勉強方法してたりとか、

あとエンドロールのキャストが前回までは

Wanda Maximoff     ELIZABETH OLSENだったのが、最終回で

Wanda Maximoff / The Scarlet Witch     ELIZABETH OLSENになってたりとか!

 

 

最終的にワンダはやっぱり能力で街を乗っ取っていて、

おそらく以前の、シビル・ウォーの時以上に危険人物としてマークされ、

今後はおそらく公に「アベンジャーズの一員」みたいな形で

ヒーロー活動は行えないんだろうなーとか、

 

スカーレットウィッチとして覚醒したワンダが、

至高の魔術師ストレンジに絡む形で

ドクター・ストレンジに出るのかなとか色々ありますけど、

 

いまは次のファルコン&ウィンター・ソルジャーに期待って感じすねー!

アガサ・クリスティは偉大だなって思った話

前々から思ってたんですけど、わりと自分BL好きなんですよね。

というか単純に顔のいい俳優好きというか。

 

映画だと大画面で顔がいい~ってなるの楽しいよね。

 

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movies.shochiku.co.jp

 

あと不貞腐れ顔のぼっちJKも好き。

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さんかく窓の外側は夜。

気弱な志尊淳が、俺様系な岡田将生にスカウトされて呪いとか幽霊を退治してたら、

呪いで殺す殺し屋JKな平手友梨奈に出会って…。

みたいなホラー・ミステリー・BLな漫画原作の実写化映画ですね。

 

原作チョロっと読んだらもっとガッツリエロい感じでびっくりした。

除霊のたびにイキそうになる志尊淳だとまあブレるから仕方ないね…。

 

主人公は幽霊の見える青年なので、序盤からモブ幽霊とかはガッツリ出るんですけど、

終始そこに”いる”って登場の仕方でびっくりがないのめちゃくちゃ助かりましたね。

 

霊が視えるメガネ、霊を祓うイケメン、

霊を信じない刑事、霊で呪う女子高生、

って4人がメインでストーリーは進んで、

呪殺JKが所属する呪殺教団と戦う展開になるので実質呪術廻戦なんですけど、

岡田将生演じる除霊師・冷川の過去の謎とか、

呪殺JK、非浦の正体を探ったり黒幕を突き止めたりで、

ホラーってよりミステリーのほうが強い印象ですね。

ちゃんとホラーの雰囲気は維持したまま展開するので、結構面白い。

 

BLっぽいシーンもまぁそこまで強くなく、

っていうか割と終盤までメイン4人が誰も家族以外には心を許さないので、

岡田将生と志尊淳のビジネス密着みたいな感じなので、

めちゃくちゃ苦手とかじゃなかったら別に見れると思うんだーけどー…

 

いやわかんねえな、自分ふつうにそういうのは見れちゃうからな。

男同士の密着とか苦手だったら覚悟してみてね。

 

個人的には主人公、三角と冷川より滝藤賢一演じる半澤刑事がお気に入り。

「絶対にオカルトを信じない」から「オカルト攻撃が全部無効」っていう

こんな呪術対決してる作品にいていいのってくらいのスキル持ちいいよね…。

(マジで終盤に出てくる最強の呪いも効かない)

(ので奥さんが狙われた)

(弱点が奥さんなのもまたね…いいよね…)

 

それぞれ能力が視る・祓う・無効で3人そろうと強いのマジでそういうの好き。

 

非浦も可愛いんですよねー。

っていうか気が弱いけどここぞって場面で意思の強さが出てくるカワイイ系と、

自己中心的で人でなしだけど自分の内面に踏み込まれると弱い顔の良い男と、

親のせいで呪い屋やらされて友達もいないひねたJKと、

デリカシー欠けてるけど面倒見がよくて頼りになる刑事とか

オタクの大好きな属性のハッピーセットですよね。

 

そんな4人が最初は心的距離バリバリあるのに、

事件を通してお互いを知って自分を犠牲に相手を助けようと動くまでになるとか

大好きなやつの大好きなやつじゃん。

 

最後はやっぱり三角と冷川のカップリングでシメになるんですけど、

いやふつうにこの4人好きすぎるので4人でいてほしかったな…

非浦ちゃん除霊師チームに入って仲良く暮らして欲しい…

とか思ってたら非浦ちゃんに不穏なワンシーン入って終わり。

 

続編やるなら見たいな~。

 

ミステリー要素強めだけどホラーもBLも呪術廻戦もやって

2時間かからないのすごいよね。

ミステリー要素が基本的に被害者の霊から直接犯人視てるからなんですけどね。

アガサ・クリスティが探偵小説に霊能者出したら駄目、

って言った理由がよくわかる映画でしたね。

ぬるりと映画初めしてきた話

あけましておめでとうございます。

 

映画たくさん見たいし備忘録つけよ!と2020年に定期的に書きはじめたら、

ワールドワイド感染症で映画館が閉まるわ時短だわ公開延期だわで

けっきょく全然映画見れてねえし16本しか書いてないけど、

なんだかんだ1年続ける意志は保ち続けられましたねこのブログ。

 

保たなかったのは映画を見る意思っていうね。

 

映画館で予告編を見るって結構大事だったんだなって思います。

予熱とか保温の効果ありますねあれ、継続して行かんと駄目ね。

 

 

ってわけで今年は張り切らずにぬるりと映画初めしてきました。

 

張り切らず見れそうな映画ってことでこいつ!

 

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shinkaishaku-sangokushi.com

 

福田雄一オールスターズ!

いつものメンツでいつものぐだっとしたテンションで三国志やっちゃうよ!

つまり、天下無双のエンタメ超大作って触れ込みは誇大広告では…?

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新解釈・三國志

「勇者ヨシヒコ」とか「実写銀魂」でおなじみの福田雄一監督のコメディ映画。

内容としては西田敏行扮するなんとも胡乱な歴史学者の講義という形で、

大泉洋演じる劉備ムロツヨシ演じる諸葛亮を中心に、

三国志の有名エピソードをいつものコメディでやるというもの。

 

やるエピソードは桃園の誓いに始まり、虎牢関の戦い、

貂蝉をめぐっての呂布の裏切り、三顧の礼曹操の台頭、

趙雲劉備の子供助けるけど夫人は死ぬやつ、赤壁の戦いまで。

 

 

キャラクターも新解釈というよりはイメージの誇張って雰囲気が強く、

愚痴やぼやきが多く、いまいちパッとしないけど何故か人を惹き付ける劉備や、

サボりたがりな長兄に甘々だけど真面目で苦労人な関羽

そんな関羽を「甘すぎ!」と言いつつ自分もなんやかんや甘やかしてる張飛

三国志イチのイケメン」を自覚して憚らない趙雲

ムロツヨシみが強すぎてムロツヨシなので天才軍師成分は黄夫人が担ってる孔明など。

 

キャストがそもそも「ヨシヒコ」や「銀魂」などの他作品にも出てる人が多く、

その人達はいつもの福田雄一監督作品に出てるときのノリなので、

もちろん面白いんだけど、良くも悪くもいつも通りって感じの映画。

 

 

悪くもな部分としては、原作なしのオリジナル脚本なので

例えば銀魂みたいに「もともと用意されてたクライマックス」もないので、

テンションとしてはふわ~っとオチて映画が終わっちゃう、

子供用ジェットコースターにも劣る消化不良感が強いこと。

 

 

良くもな部分はやはり大泉洋ムロツヨシを中心とした福田組のコメディセンス、

虎牢関攻めを仮病でサボる劉備、それをなんとか押し通す関羽、ツッコみつつ呆れる曹操や、

いかなる状況でも尺を存分に無駄遣いしてスモークとライトを背に男前をアピる趙雲

胡散臭い孔明劉備にころっと騙される孫権にめちゃくちゃ大声でツッコむけど、

本人もめちゃくちゃころっと騙されて黄蓋に冷静にツッコまれる周瑜

そしてめちゃくちゃカッコいい役どころの橋本環奈に

すげえチョロっとしか出てないのに存在感がすごい山田孝之

 

そしてたま~に趙雲が魅せる超本気の殺陣がまたカッコいいんですよね。

阿斗を助けるために敵陣のど真ん中に駆けつけるシーンすごく好き。

 

 

 

何度も言うけどマジで良くも悪くも「福田雄一監督の三國志」な映画なので、

用法用量を守ってそんなに期待せずにぜひどうぞ、な感じ。

 

…んん感想もふわっと終わっちゃったよ!

 

西田敏行の出番ごとに切って20分ずつのドラマ版とかのほうがあってない?

続編はぜひそっちでお願いします。アマプラとかで。見るんで。