ディストピア埼玉BL映画、「翔んで埼玉」を見てきたんですよ。
ネタバレ含む感想です。
キャッチコピーの名に恥じないまさに茶番劇。
いったい埼玉をなんだと、いや関東をなんだと思ってるんだと言いたくなる謎のディストピア世界観。
そして原作:魔夜峰央な説得力が異常に出るGACKTと伊勢谷友介、あと京本政樹。
さらにヒロイン(設定は男子だけど)とのキスより濃厚なGACKTと伊勢谷友介のキスシーン。
伊勢谷友介、カッコよかったっすね。
千葉県にある千葉県人しか行かない映画館で見たので、最初の千葉解放戦線の苛烈な処刑のあたりでけっこう湧く劇場内。
わかる、だってきっとみんな小学校で地引網体験してるし、喧嘩になったら相手の鼻にピーナッツ詰める幼少期を過ごしたんだ。
「翔んで埼玉」内の千葉県描写は正しいかもしれない、実際近づいたら醤油の匂いがするエリアはマジである。
そして映画もクライマックスを迎え、現在の埼玉を紹介するエンディングに。
この映画、散々埼玉ディスっといて最終的に褒めてなんとなくいい雰囲気で終わるの上手かったですね。
「何もないと言われた埼玉も今ではショッピングモール天国」というナレーションと共に画面に映し出される「unimo」のロゴ。
ユニモ? ここでざわつく劇場内。
そう、我々が今映画を見ている場所はユニモのUSシネマなのだ。千葉だけど。
ユニモって埼玉にもあるんだな、と思った次のシーンでスクリーンに映されるユニモの正面玄関。
あれ? これここじゃね?
次のシーンで映されるユニモの店内、そしてフードコートのデザート王国。
あれ? これここの下の階じゃね?
次のシーンで映されるユニモの航空写真
あれ? この左の道、さっき通ってきたとこじゃね?
そう、「埼玉のショッピングモール」として紹介されたユニモがまさしくここ。
映画『翔んで埼玉』にユニモが登場しました! | イベント&ニュース | UNIMO ユニモちはら台
いま、我々が映画を見ているこの千葉県の映画館が、
いままさに、見ている映画の劇中で埼玉になっている。
「知ってる場所がロケ地で出てくる」ならまあ、ある。
「映画館の近くがロケ地で出てくる」もたまに、ある。
(フェスティバルウォークっていう蘇我の映画館もあるモールがスーパー戦隊で稀によく出るんですよね。)
しかし、それらはその場所ではなく、あくまで「日本の何処か」や下手したら「宇宙のどこか」の代わりとしてロケ地に選ばれただけなのだ。
だが今まさに自分が見てる映画に「ショッピングモール ユニモ」として出てきたショッピングモール ユニモちはら台店が、埼玉として、「さ」の字を象った建物として出てくる衝撃。
「日本埼玉化計画」はすでに成されていたのだ。
ここって埼玉なんだ。
興奮気味の帰り道で、そうつい口から出てしまうのだった。
ちゃんちゃん。