感情が高まりすぎて全部名シーンに見える話

ショーン・コネリー、亡くなりましたね。

 

不勉強にて007はほとんど見てないので、個人的にはアンタッチャブル

もしくはリーグ・オブ・レジェンドあたりが記憶にあるんですけど、

やっぱりショーン・コネリーといえばこの映画。

 

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テレビやビデオ、DVDやBD、合わせて何回見たんだろ。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦。

言わずと知れすぎてるのでマジで言うのやめときますけど、

まーちょーゆーめーなえーがですよね。

 

インディ・ジョーンズのお父さん、ヘンリー・ジョーンズの登場で

今まで散々カッコつけてきたインディがなんともしまらなく、

だけどもカッコ悪いわけでは決してなく、

ついでにショーン・コネリー演じるヘンリーの愛嬌ある天然ぷりで、

茶目っ気たっぷりな親子の魅力が見ていてとても楽しい映画ですね。

 

愉快なインディの仲間たちのとぼけ感はやっぱり楽しいし、

インディを追い詰めるナチスの指揮官のしつこさも良くて、

あとは地味に聖杯を守る一族のカジムとか好きなんですよね、

ハムナプトラでもいたじゃないすか、訳知りの現地の一族、好き。

 

まぁとにかく好きすぎて全シーン名シーンに見えちゃうんですけど、

やっぱり全体を通してマイペースに自分の冒険を続けるヘンリーと、

それに巻き込まれた形で聖杯探索の冒険をする羽目になるインディ、

最初こそ反抗期全開で父親に絡むも、

冒険家の血は争えずに一緒に聖杯探索をしていく中で、

途絶えていた親子の交流が始まり、絆を認め合った末に、

インディが命がけで父親を救うための3つの試練に挑む流れは美しいですよね。

 

まぁそもそも最初からインディ、お父さん大好きやん!とは思う。

 

聖杯探索の過程で、徐々に親子が仲直りというか、関係を取り戻していった先で、

戦車と共に崖から落ちた(かに見えた)インディに

「もっと一緒に居たかった」とヘンリーがこぼすシーン、

直後にインディが登ってきてギャグシーンになりますけど、

すごくいいシーンですよね。

 

あとヒロインのシュナイダー博士、ファム・ファタールぶってはいるものの、

聖杯のためならとナチスについたわりに、

同じ研究者から責められれば「私だって嫌だ」なんて愚痴り、

最終的に聖杯を手にして忠告を忘れ、諦めきれずに死んでしまったりで、

今見るとひたすら「哀れな女…」って感じちゃったんですよね。

 

昔はもうちょっと全くズルい女だぜ、くらいに思ってたんですけどね、

なにかしら哀れで愚かな人類コンテンツに触れて感じ方変わったのかな。

 

…追悼のつもりで見てたけど、哀れで愚かなブロンド美人で締めるのどうなんだろ。

 

インディが「まさかパパのお下がりとは」ってボヤくとこ、いいよね。

でもショーン・コネリーだと説得力しかないんだよな、そりゃ一夜の過ちくらいするさ。

いやでも息子って分かってて寝るのもだいぶ愚かポイント貯まってない? エルザ。

 

はい、人類は愚かって話でした。安らかな眠りを。