あけましておめでとうございます。
映画たくさん見たいし備忘録つけよ!と2020年に定期的に書きはじめたら、
ワールドワイド感染症で映画館が閉まるわ時短だわ公開延期だわで
けっきょく全然映画見れてねえし16本しか書いてないけど、
なんだかんだ1年続ける意志は保ち続けられましたねこのブログ。
保たなかったのは映画を見る意思っていうね。
映画館で予告編を見るって結構大事だったんだなって思います。
予熱とか保温の効果ありますねあれ、継続して行かんと駄目ね。
ってわけで今年は張り切らずにぬるりと映画初めしてきました。
張り切らず見れそうな映画ってことでこいつ!
福田雄一オールスターズ!
いつものメンツでいつものぐだっとしたテンションで三国志やっちゃうよ!
つまり、天下無双のエンタメ超大作って触れ込みは誇大広告では…?
ネタバレあり感想です。
新解釈・三國志。
「勇者ヨシヒコ」とか「実写銀魂」でおなじみの福田雄一監督のコメディ映画。
内容としては西田敏行扮するなんとも胡乱な歴史学者の講義という形で、
三国志の有名エピソードをいつものコメディでやるというもの。
やるエピソードは桃園の誓いに始まり、虎牢関の戦い、
キャラクターも新解釈というよりはイメージの誇張って雰囲気が強く、
愚痴やぼやきが多く、いまいちパッとしないけど何故か人を惹き付ける劉備や、
サボりたがりな長兄に甘々だけど真面目で苦労人な関羽、
そんな関羽を「甘すぎ!」と言いつつ自分もなんやかんや甘やかしてる張飛に
ムロツヨシみが強すぎてムロツヨシなので天才軍師成分は黄夫人が担ってる孔明など。
キャストがそもそも「ヨシヒコ」や「銀魂」などの他作品にも出てる人が多く、
その人達はいつもの福田雄一監督作品に出てるときのノリなので、
もちろん面白いんだけど、良くも悪くもいつも通りって感じの映画。
悪くもな部分としては、原作なしのオリジナル脚本なので
例えば銀魂みたいに「もともと用意されてたクライマックス」もないので、
テンションとしてはふわ~っとオチて映画が終わっちゃう、
子供用ジェットコースターにも劣る消化不良感が強いこと。
良くもな部分はやはり大泉洋やムロツヨシを中心とした福田組のコメディセンス、
虎牢関攻めを仮病でサボる劉備、それをなんとか押し通す関羽、ツッコみつつ呆れる曹操や、
いかなる状況でも尺を存分に無駄遣いしてスモークとライトを背に男前をアピる趙雲、
胡散臭い孔明と劉備にころっと騙される孫権にめちゃくちゃ大声でツッコむけど、
本人もめちゃくちゃころっと騙されて黄蓋に冷静にツッコまれる周瑜、
そしてめちゃくちゃカッコいい役どころの橋本環奈に
すげえチョロっとしか出てないのに存在感がすごい山田孝之。
そしてたま~に趙雲が魅せる超本気の殺陣がまたカッコいいんですよね。
阿斗を助けるために敵陣のど真ん中に駆けつけるシーンすごく好き。
何度も言うけどマジで良くも悪くも「福田雄一監督の三國志」な映画なので、
用法用量を守ってそんなに期待せずにぜひどうぞ、な感じ。
…んん感想もふわっと終わっちゃったよ!
西田敏行の出番ごとに切って20分ずつのドラマ版とかのほうがあってない?
続編はぜひそっちでお願いします。アマプラとかで。見るんで。