情勢的に延期を延期重ねてまさかのフェーズ4の4作目になっちゃいましたね。
それでも2年ぶりに映画館で聞くMCUファンファーレは格別だぜ!
結局1年以上延期したのえぐいっすね。
アベンジャーズ/エンドゲームを含むMCU過去作のネタバレもあり感想です。
アベンジャーズの創立メンバー、ブラックウィドウことナターシャ・ロマノフの過去を掘り下げる、番外編やサイドストーリー的な位置づけになる久々のMCU映画。
ナターシャのオリジンをやるのかと思ったら時系列的にはシビルウォー直後なので、あれですね、連載中の漫画で急に「10.5巻」とかやる感じ、アレ。
ストーリーとしてはナターシャが育ったスパイ組織、レッドルームの暗躍を止めるために、レッドルームの支配から逃れた義妹エレーナ、ロシアのスーパーソルジャーでありかつて任務で偽装家族を演じていた時の父親役であるアレクセイ、母親役であり先代ウィドウであるメリーナの3人と協力して…みたいな、言ってしまえばいつもの家族の絆モノ。
ディズニー傘下になったせいかここ最近ずっと家族愛続きでアントマンが売りのひとつ消されてかわいそうですね。
今作の敵であるレッドルーム、存在は前から言われてたんでそこまで急に出てきた感はないんですけど、それでも出てきて急に「世界を裏で操ってるよ」「ずっと上空に隠れていたよ」とか言い出してナターシャ一行に全部破壊されたんでなんというか、組織の規模のわりにスケールだけデカくて不思議な存在感でしたね。
別に世界を裏で操ってるとか言わずに「雇われスパイ組織だよゲッヘッヘ」くらいでも良かったと思うんだけど…っていうかそんな組織が急に滅んだらなんかあるだろうし、本当は世界を裏で操ってなかったんじゃない…?
あとはレッドルーム所属のネームドのヴィランとしてタスクマスターが出てきましたね。
スーツの色合いとアレンジはめっちゃ好みだけど、設定がかなーり原作無視なのとすぐフード外しちゃうあたりが微妙。
アクションはめちゃくちゃ良かったですね。キャップの盾投げやホークアイの弓みたいな分かりやすいところから、ブラックパンサーの体術やウィンター・ソルジャーのナイフさばきとかもコピーしてるのはグッと来るポイント。
やろうと思ったらスパイダーマンとかもできそうですよね。
キャラの改変のほうも、ブラックウィドウ劇中ではドレイコフに支配されてあの状態ってわけなので、これ以降で再登場した時にアントニアの本当のキャラクターになっててそれが原作同様の優れた指導教官な銭ゲバ傭兵やってたりすると面白いんだけど。
ナターシャ一行のほうは、キャラクターは好きなんだけど心の交流(ギスギス)みたいなシーンが多かったので全体的にアクションが物足りないなーって感じはありましたね。
アレクセイの言う「キャプテン・アメリカと戦った」の真相とか、気になるワードはチラホラ出てきたのでこっちもこの先で何かあると嬉しいな。
妹ちゃんのヒネた末っ子みたいなキャラクターは可愛かったですね。ナターシャの着地ポーズいじったり、自分もやっちゃったりみたいなとこ好き。
最後にファルコン&ウィンター・ソルジャーでも出てきたヴァルとの関わりがあって、話がホークアイに繋がっていくのはいいですね。エレーナみたいなキャラはバートンと相性良さそうなのがまたね。
ブラックウィドウ、個人的にはちょっとアクションが物足りなかったり悪役のスケールだけやたら大きかったりで変なふんわり感があったけど、MCUのこれからの広がりが楽しみになる作品でしたね。
あとナターシャ絶対クマっぽい男が好みだと思うんだよな…調達屋の俳優さんの系統がマーク・ラファロ寄りだったのわざとだって絶対…。