トニー・レオンがズルいって

あんなお父さんカッコよすぎるって…

 

 

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新ヒーロー誕生してたけど最強ゆえに戦いを禁じた要素なくない?

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャン・チー/テン・リングスの伝説。

MCU 25作目、アベンジャーズ/エンドゲーム後の世界で、新たな驚異に立ち向かう新たなヒーロー誕生!な久々の新キャラ単発映画。

最強の暗殺者集団テン・リングスのリーダーの息子であるシャン・チーは、とある事情から組織を離れてショーンと名を変え、サンフランシスコでホテルマンとして働いていた。

10年来の親友であるケイティらと共に普通の生活を送っていた彼のもとに妹から謎の葉書が届いた時、父からの刺客が彼を襲う!

…なファンタジー拳法アクションアドベンチャーヒーロー映画。

 

主人公ショーンは…25歳位?なので結構年上なような、でもMCUのヒーロー達ってみんな結構登場時点で年いってたし比較的若めなような。

力はあるけどわりと自分の意志が弱い感じの主人公でしたね。イライラするほどじゃないけど振り返ったら結構終始周りに流されてたというか、そもそも本人はケイティたちと一緒に平穏で普通の暮らしを望んでたので巻き込まれ主人公なのは当たり前なんですけど、ちょっといわゆるヒーローっぽさみたいな精神性を見るのは今後に期待って感じすかね。

 

ケイティはなんか良かったスね~~~ショーンとの友達以上恋人未満な感じ?

学生の頃からの親友で、職場まで一緒で、ショーンはケイティの実家に毎朝迎えに行くくらい仲良くて、ケイティのお婆ちゃんに「結婚はしねえのか」まで言われるくらいで、それでもふたりとも「ケイティは/ショーンはただの友達」って迷いなく言い切るくらいの友達っぷり。

これあれじゃ~ん、どっちかい良い雰囲気の相手ができても結局友達を優先するから上手くいかないし、周囲からはずっとくっつけばいいのにって思われてるのにその気はないからいつまでも恋人すらできないまま友達関係で続くやつじゃ~ん。

大好き。

 

 

本筋は完全に今までのシリーズから独立しており、ここからはじめてMCU見るって人でも大丈夫!なつくりをしてるんですけども、物語の外枠に色々な過去のMCU作品が絡んでるのいいですよね。

闘技場で戦うウォンとアボミネーションとか、バスで戦うショーンを生配信するひとが「スパイダーマン!バック転して!」のひとだとか。

あとなんてったって敵は真のテン・リングスですし、偽マンダリン出ちゃいますしね。

 

ミッドクレジットに今後映画が予定されてるウォンやキャプテン・マーベルだけじゃなくブルース・バナーも出てきたので、ブルースも今後なにかしらで登場するんですかね。戦わないけどアベンジャーズの科学担当として助言するキャラになったり?

っていうか筋肉と頭脳の融合!ってスマートハルクになってたのに結局ブルース・バナーに戻ってましたね。ガントレットの後遺症なのかな。アイアンマンの胸のリアクターかよ。

 

 

そんなシャン・チー、中国なヒーローなので敵も味方も基本的に拳法使い!までは想像どおりだったんですけど、途中から舞台を移して異世界ター・ローに向かうとこれでもか!ってくらい中国妖怪出してくるのめっちゃ良かったスね…。

わさわさもそもそ可愛い渾沌、子育ての季節な九尾狐、そのへんでゆったり歩く麒麟、群れで飛ぶ火の鳥

初手で出してくるのが渾沌なの、上手いすよね。知らない人は「なんか変な生き物がいる異世界なんだ…!」ってなり、知ってたら「あ!!!あの…なんか…中国の妖怪のやつ!!!」ってなるし、麒麟や九尾狐じゃここまでインパクト出ませんよね。

いやシンプルに渾沌のビジュアルが強いのが一番の理由だろうけど。

 

そんな渾沌 ミスター・モーリスと終始仲良く、今回はコメディリリーフだった偽マンダリン、トレヴァー・スラッタリーもいいですね。彼はあのままモーリスと一緒にター・ローに留まったのかな、それとも再び演技の道に進むのかな。しれっとシャーリン率いる新生テン・リングスに混ざってたりしなかったかな。

 

拳法や中国っぽ~い武具、テン・リングスを使ったアクションシーンもカッコよかったですね。鏢とかもCGだろうけど、ああいうの出るだけで中国拳法感出ますよね。

ショーンが主人公らしく武器使ってトドメを刺すの躊躇ってたりしたけど、そのわりにビルから突き落とすのは平気でやってたからちょっとなんかその辺ブレてる気がするというか、なんか、アレですよね。分かってるんだけど「ナイフで殺すのはNGだけどビルから突き落とすのはOK系の不殺主義なんだ…」みたいになっちゃいますね。ひねくれてるだけ?

 

あとまさかの2連続世界を牛耳る闇の組織ね。世界を牛耳る組織多すぎん?

でも逆に連続して出てきたからこそ自分の中だと「あ、これ世界を牛耳る(当社調べ)なだけでさては世界を牛耳ってないな…?」って納得しちゃったんすよね。

多分こう、テン・リングスは極東~中央アジアあたりの世界を牛耳ってて、レッドルームがロシアとか西アジア~東ヨーロッパあたりの世界で、ヒドラが西ヨーロッパ~アメリカを牛耳ってたんだと思う。この先世界を裏で牛耳った組織出てきたらその都度勢力図が更新されるやつ。

 

 

今作のお気に入りポイントはもう何よりトニー・レオン

画面にいるだけで引き締まるというか、存在感がすごいトニー・レオン

テン・リングスの力で千年の時を生きる不老不死で世界を裏で牛耳る最強暗殺者集団の首魁で白スーツが似合って一目惚れした奥さんと子供たちと一緒にダンレボしてキャッキャする間はこのまま年を取るのもいいなってリングを封印してたけど奥さんが殺されたら一転して小さい息子連れて報復しに行って息子に復讐のための技術を叩き込んだけど逃げられて娘は奥さん思い出すから遠ざけてたら逃げられて子供も失っちゃった所に魔物につけこまれて奥さんにまた会えるって騙されちゃってまんまと復活させて殺されちゃうけど死の間際に息子にテン・リングスを託すトニー・レオン、ズルすぎる。

 

 

シャン・チー、今後の再登場も楽しみな新ヒーローでしたね~。

たのむから…アイアンフィストと…フィン・ジョーンズ演じるダニー・ランドと並んでくれ…!