ずっと静かだった上に映画終わったらテンションマックスでずっと「アクシオ!」ってやってる男の子いて面白かった。
アクシオなんだ、まぁ便利そうだよねアクシオ、テレビのリモコンが微妙に遠い時とかね。
ところでダンブルドアの秘密って結構「黒い魔法使いの誕生」でバレてた気がするんですけど、まだ秘密あるんすかあの人。
あるか、あるだろうな、無限に秘密持ってそうだもんなダンブルドアって。
ネタバレあり感想です。
ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密。
ハリー・ポッターシリーズより数十年前の魔法界を魔法生物学者ニュート・スキャマンダーが冒険するシリーズ3作目。
前作でとうとう本格的に魔法界の掌握に動き出したゲラート・グリンデルバルドの企みを阻止するため、ニュートと仲間たちが奔走する!
・・・な魔法アドベンチャー映画。
不思議な魔法動物たちが巻き起こす事件を解決しろ!な1作目や、グリンデルバルドやクリーデンスの行方を追う2作目とはまた異なり、今回は明確にグリンデルバルドとの対決が描かれます。007やミッション・インポッシブルのようなスパイ映画さながらの騙し合い、策略対決はなかなかの見応え。
前作のラストからそのままグリンデルバルド一味の企みの阻止のために動くニュート達から話が始まるので、ちょっと最初は面食らいましたね。急発進した感じで。スターウォーズの最初の「テーーーン!」であらすじ流すやつって便利なんだなって思いました。
でもそのままニュートたちダンブルドアチームが合流するまでの流れは簡単な人物紹介、前作の最後でどうなっていたか、今までどうしていたかを説明セリフ無しで自然に観客に教えていくのめちゃくちゃ上手い。
ニュートやジェイコブ、クイニー、クリーデンスなど主要な面子は基本的に前作と変わらない雰囲気。芯のない杖を渡されて魔法界の陰謀に立ち向かうジェイコブは、過去作よりも困ってる人を放っておけない性格、勇気を強調されて描かれることが多くカッコいい。
ジェイコブの恐れ知らずというか、おかしいと感じたら迷いなく声を上げる性格、ホグワーツだったらグリフィンドール的だよなあって思ってたらユーラリーやダンブルドアがべた褒めしてたので多分マジでグリフィンドールなんだろうな。
しれっと役者がジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変わったゲラート・グリンデルバルドは、見た目から雰囲気までマッツのものに。
ダンブルドアとカフェで語らうシーンはだいぶセクシーで、2人のただならぬ関係性の醸し出され方がすごい。逆にジョニー・デップのままだったらどうなってたんでしょうね。
あまりにもしれっと変わって誰も触れないんで、ジェイコブが手配書をじーっと見てた時に「なんか前と違くないか?」とか言わないかなって思ったけど言いませんでしたね。ちょっと残念。
ティナもなんでか本編には絡んできませんでしたね。といっても終盤でちらっと出てきたり、ジェイコブとクイニーの結婚式には参加してくるので次回とかはがっつり出てほしいな。
終始グリンデルバルドの策略をダンブルドアの作戦で食い止める形で何度か陣営同士の対決が行われますが、グリンデルバルドもダンブルドアもともにある程度の未来を見る能力や技術があり、しかもそれを含めてお互いにある程度手の内を知ってるのがいいですよね。
裏のかきあいって面白いけどやり過ぎると複雑で分かりにくくなっちゃいますけど、あくまで実行するのはニュート達だけ、作戦を立てたダンブルドアは秘密主義だし対抗するためにも全容は明かさない、っていうのもいい具合に冒険に集中できて上手いですよね。
いちおうここから魔法界も第2次世界大戦に参戦する、的な時代なのもあってドイツ悪者にされがちですね。っていうかドイツ魔法界だいぶ非魔法界の影響うけてそう。
前作でもやってたけど、途中でホグワーツに来た時にハリー・ポッターのテーマ曲流すのずるいよね。いつもの大食堂やホグズミード村も出てきて懐かしい感じ。
ユスフの2重スパイや複製したニュートの鞄なんかはわりと予想通りに展開していきますけど、しっかりアドベンチャーとして楽しめるのいいですね。
てっきり3部作で終わらせるのかと思ってたので、この先もストーリーが続きそうな終わりだったのちょっと意外。と言ってもジェイコブとクイニーも結ばれたしグリンデルバルドの企みも阻止したしクリーデンスも死んだしで、次やるなら新章って感じになりそうですね。
また1作目みたいな不思議な魔法動物アドベンチャーも見たいなー。