ひさびさに映画見たら疲れたよ。
最後に映画見たの半年前!?
やっと見ました。
ネタバレあり感想です。
強大な力を秘める鉱石、ヴィヴラニウムを独占する小国ワカンダ、
その国王であり守護者ブラックパンサーことティ・チャラの突然の病死。
ヴィヴラニウムの扱いをめぐり世界との緊張感が高まるなか、
海底のタロカン帝国の皇帝、ネイモアが突如ワカンダに姿をあらわす。
それはワカンダ滅亡の危機のはじまりだったーーー。
的な、MCU何作目だ、20何作目…? 30いってる…?
ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが癌で亡くなられたのにリンクした、追悼映画のような側面もありますね。
見どころはやっぱり国を開いて早々にティ・チャラを失ったワカンダ、
ついに出たネイモア・サブマリナー、
ここで登場でいいのかリリ/アイアンハート
めっちゃいい奴だけど今回はあんまり関わってないロス捜査官って感じ。
先にロス捜査官だけ触れちゃうと、まさかヴァルと関わりのあるキャラクターになるとは思わなかったですね。
というかヴァルはCIAなんですね。ファルコン&ウィンター・ソルジャーで言ってたっけ?
ヴァルがニック・フューリー的なポジションになるなら、ロス捜査官はコールソンみたいな立ち位置になったりするのかな。
リリ・ウィリアムズ/アイアンハートはちらっと顔見せでしたね。
シビル・ウォーのときのスパイダーマンっぽい扱い?
トムホのときは「このスパイダーマンもう一回出て欲しい!」って感じだったけど、
正直ただのヒネた若いキャラって感じで、あんまりキャラクターとして魅力的なとこ無かったなあ。
トニー・スタークを想起させる雰囲気は出してたけど、なんかそれだけだとなーって感じ。
単独作品でどうなるかだなーーー。
ネイモアはいい感じにやな奴でしたね。
というかタロカン帝国が蛮族すぎる。
ワカンダ襲撃のときに民間人とか救護部隊を積極的に狙っていくの、
ストーリーの流れで悪者にするためなんだろうけどそれにしても最悪なんだよな。
迫害から逃れた可哀想だけど美しい海底に住んでる種族だぜ、的な扱いにしたいのかスキあらば地上滅ぼしたい悪の海底帝国にしたいのかよくわからん。
それが逆にリアルな気もするけど。それでいくとリアルすぎて地上世界に絶対負けそうなんだよな。
ネイモア頼みのナメきった侵攻作戦立ててなんやかんやで海底帝国大爆発されて戦闘員以外全滅してどっからどう見ても逆恨みなんだけど「おのれ地上!許さん!」って激怒してヴィラン化しそう。
ワカンダも多少マシになったけど相変わらず外の世界をナメきった部分が見えるので、鎖国ってダメなんだな・・・みたいになる、MCU世界。
外の世界ナメきったワカンダ!!!
ワカンダせいぜい利用してやろうくらいにしか思ってない欧米諸国!!!
シンプル蛮族タロカン帝国!!!
みたいな感じなので全体的に感情移入しにくかったかも。
肝心の主人公チームもシュリは戦争だめ!!!みたいな顔しといて普通に復讐に取り憑かれるし、
おかんも大概だし、オコエとか油断しすぎて失脚めちゃくちゃダサいしな・・・。
ティ・チャラやキルモンガー、ユリシーズ・クロウあたりの現実離れした精神性のキャラクターが軒並み退場しちゃってるのもあるかもなんですけど、
全体的にケレン味が足りてねえなあというか。
2時間半ずっと喪中のテンションしんどいなっていうのもある。
最後にナキアがティ・チャラの息子出してきたとき、また後継者争いで内戦始まりそうとか思っちゃったもんね。
川沿いの緑の部族と国境警備の青の部族はナキアにつきそうだけど、
エムバクたちとドーラミラージュはシュリにつきそう。
確実にナキアが子供連れて帰ってきた瞬間がワカンダ南北戦争の始まりなんだよなあ。
シュリがブラックパンサーになるとこで先祖の代わりにキルモンガーが出てくるの、めちゃくちゃ良かったですね。
半分冗談でキルモンガーが復活してティ・チャラの意思を継いでブラックパンサーにならねえかなあ、とか言ってたけど、あながち大外れでもなかった。
短いシーンでしたけど、ウンジャダカもご先祖空間にいるんだなあ、とか、
現実主義なシュリの精神性は歴代ブラックパンサーたちよりキルモンガー寄りなのかなあ、とか、
そこまでの経緯で「これはキルモンガー出てくることねえな」って諦めた頃合いでサプライズ登場したからシンプル嬉しかったり。
あとなんやかんやでエムバクが一番信頼できるキャラになってるの面白かった。
見てる側としても一番安心できる、あいつ。