カヘッカヘッカヘッ

カヘヘヘヘヘッ

 

 

www.ghibli.jp

 

公式サイトすらないのすげえな。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君たちはどう生きるか

公開までマジで全くプロモーションを行わないプロモーションで話題の、

同名小説が原作ってわけでもないスタジオジブリ最新作。

 

正直ジブリなら何でも大好き!ってタイプではないんだけど、

公開翌日くらいにちらっとウィキペディア見たらガッツリあらすじ書いてあったので、

これホントに正しいあらすじ書いてんのかなって確かめたくなっちゃったので、

普通に気にはなるし見とくか~って感じで見てきました。

 

やや邪な気持ち。

 

戦時中スタートだったのでなんか重苦しいやつかな~って思ったけど、

環境の変化で周りとの折り合いが難しいお年頃の男の子が、

冒険を経て精神的に成長するって感じの、

テーマとしては爽やかでいい感じでしたね。

 

なんかブレイブストーリーみあるなとか思ったけど、

まぁテンプレっちゃテンプレですよね。

 

 

ジブリとか見てると頭の中でこう、

過去に出会ってきたドヤ顔ジブリ考察野郎どもの集合体が、

今だと岡田斗司夫アバターを着てドヤ顔考察ぶちかましてくるのを、

黙れ!!!って振り払いながら見る羽目になる脳の人間なので、

ドヤ顔考察ポイントに気づく度にエア岡田斗司夫にキレながら見てた。

 

味方はアオサギだけど敵対するのインコは外来種とか、

主人公の食事シーン2つあって違いがどうのとか、

キリコさんの家で結局食べてるシーンがないとか、

主にその辺でこう、発症してたんですけど、

そういうのは世の中の色んな岡田斗司夫が言ってると思うので

それ以上考えてないです。

 

 

アニメすごかったスね。

アニメーション力(ちから)ーーー!!!くらえーーー!!!って感じだった。

 

最初の火事のシーンとかすごかったすね。

群衆!炎!群衆!走る!みたいなこう、全部すげえアニメーション力。

水の表現とかもすげえ、もうなんかすげえしか言えねえ。

 

まだ異世界のイの字も出てない序盤に、アオサギが一瞬歯を見せるのとかいいですよね、

ああやっぱ不思議な奇妙なこと起きるんだろうな、みたいな安心感すらある。

 

大オジサマのとこに行くまでの絵画の中歩くみたいなあたりも好き。

 

大体過去のジブリなり、その他アニメで見たことある演出だったり美術なので、

斬新ではないんだけど表現力がすごすぎて唯一無二になってるのやべえよね。

 

 

主人公とかお父さんとか、登場人物が基本善良ないい人たちなんだけど

ちょっとしたすれ違いでぎこちなくなってるの謎のリアル感あったな。

 

マヒトが喧嘩の後に石で自分を殴ったのとか、

後に「悪意があってやった」ことだけは本人が語っても

結局なにが目的だったのか具体的に説明はされなかったけど、

あれも本人も分かんないんだろうなって。

 

なにか心配かけようとか陥れようとか具体的にあったわけではないけど、

確実に負の感情でやったことなんだけど、

わりとその時のテンションでやったから時間経ったら冷静になっちゃって・・・みたいな。

 

終盤でそれをちゃんと自覚してちゃんと告白するのが成長、とか、

ナツコさんをお母さんって呼べるようになるのが成長、とか、

なんかそういう細かい機微みたいなとこの成長を描くお話なのかな。

 

いや成長なのかな。

 

もともと賢くて勇敢な子供っぽいし、

実母の死で受けた精神的なダメージを冒険を通して整理して立ち直って、

周りとの折り合いもちゃんとつけました、みたいな感じかもしれん。

 

 

お父さんもちょっとテンション高くてウザいけど、普通にいい人なんだよな。

神隠しにあった奥さんと息子探しにフルアーマーにはなるけど、

ちゃんと工場のひとは返して仕事させたりする冷静さはあって、みたいな。

 

ナツコさんやマヒトが塔の中に入っちゃったあたり、

その辺のケアが上手くない感じはある。

 

これ声キムタクかなあ・・・って思いながら見てたけど、キムタクだよね、多分。

 

 

ばあちゃんズがナツコさんのこと「お嬢さま」「奥さま」で呼び方表記ゆれしてるの、

個々人のキャラとか距離感が少しずつ違うのかなあとか感じれて良かった。

 

 

キリコさんカッコよかったな、もう特に言う事ないな。

シンプルかっこいい人好き。魔法使うし。

 

ヒミ、まぁ十中八九お母さんなんだろうなって思ったけど、

神隠し時代のお母さんなのは普通にネタバラシくるまで思いつかなんだな。

 

異世界の冒険とかアオサギとか不思議要素は正直半分くらい何が起こってるのかよくわかんなかったし、別にそれで良い気もするけど、

冒険のあとの余韻というか主人公が旅の果てに得たもの~みたいなのは

もっと分かりやすいものとか、尺欲しかったな、後日談好きなオタクなので。

東京に旅立つマヒトたちを見送ってから飛び立つアオサギとか、なんかそういうの欲しかった。分かりやすいの。

 

終戦まで家族みんな揃ってハピエンっぽいのは良かったけど、

なら戦時中にする意味あったかい?って気もややする。

いや携帯とか出さなくていい分シンプルになるのかな?

便利アイテム使えない理由とかの描写要らなくなるもんな?的な?

わかんね。

 

 

まぁ普通に面白いファンタジー映画だったすね。

アニメーション力~~~がすごい。

 

でも好きなジブリランキング1位はハウルだな、やっぱり。

 

 

最後に一番気になったのは、スタッフロールにあった「予告編制作」ってところの人が作った予告編は

果たして日の目を見てるんだろうかってあたりかな・・・。