映画と子供と光る靴

ねーちゃん!あしたっていまさっ!

 

 

 

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左斜め前にいたお子様のスニーカーが上映中ずっとピカピカピカピカ光っててキレながら見る羽目になったのでガチに後悔してる。

注意すればよかったんかなあ・・・。

 

ネタバレあり感想です。

あと愚痴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーオーズ10th 復活のコアメダル。

欲望から生まれた怪人、グリードと戦った仮面ライダーオーズ/火野映司が、戦いで喪った相棒、アンクを復活させるべく旅に出てから10年。

突如として蘇った800年前の王、古代オーズの圧倒的な力によって人類は絶滅の危機に瀕していた。

残った人類がレジスタンスとしてグリードと戦う世界に、突如としてアンクが復活を遂げる・・・。

仮面ライダーオーズ10周年記念作品。

 

オーズは本編後もMEGAMAXや平ジェネFINALなどで後日談的にストーリーが語られていたのであんまり久々って感じでもないですけど、待ちに待った「アンク復活編」ですね。

 

最初に言っちゃうとどうしても期待値がバカ高くなっちゃってたのと、お子様のピカピカ光るスニーカーにキレながら観てたのでちょっと楽しめなかった部分が多かったです。

UFOみたいに光るスニーカーが一生視界の端にいると、いつもならどってことない平成ライダーっぽいガバ要素が妙に気になってくるんだ・・・。

 

それでも待ちに待った復活のアンク。

冒頭でいきなり復活するし、いきなり世界が滅んでるのでちょっと面食らいましたけど、ヒナちゃんとの再会とかグッとくるものがありましたね。

お兄ちゃんのピンチに咄嗟に動いて助けるの、すっかり映司にほだされた後のアンクって感じでとても良い。

 

伊達さんや後藤ちゃんだけでなく、里中くんや鴻上社長、知世子さんにグリード人間態まで登場するのすごいですよね。ほぼフルメンツ。ここまできたら「そっくりさん」でドクター真木っぽい人とか出てほしかった気もしますけど、なんてったって人類が滅亡の危機に瀕してますから仕方ない。

人類が滅亡の危機に瀕するとこまでやんなくても、普通に古代オーズが復活して暴れてさあ大変でよくなかった???

別に劇場版みたいな派手な絵面にするわけでもなかったし、意味もなく無駄に大事にするの、あんまり好きじゃないんですよね。

 

鴻上社長が完全に自分のこと棚に上げて「困ったご先祖様だ」って言ってるの強かったですね、これぞ鴻上社長って感じ。

 

 

ムカチリメダルがグリードになったり、バースがビカソメダルで強化されたり、新造メダルも出番があったりするのもいいですね、CSMが初出でしたっけ?

ムカチリグリード・ゴーダ君、映司の欲望をもとに生み出され、本人は映司の欲望を叶えるために行動してるって言ってましたけど、作中の行動を見てるとどっちかというと根っこの欲望は「火野映司になりたい」ですよね。

火野映司になりたいからオーズに変身したい、アンクと一緒に戦いたい、そして火野映司の欲望を叶えたい。

結局暴走してましたけど、映司がベースなだけに比較的穏やかというか、人懐こいグリードでしたね。わりと嫌いじゃないんだよな、こういうキャラ。

 

MEGAMAXのポセイドン君でも思ってましたけど、新造メダルのグリードってなんか妙にアホの子っぽくて、敵なのに嫌いになれないんですよね。

本編の4体のグリードより欲望も穏やかというか、ポセイドンなら「強い奴と戦いたい」、ゴーダなら「映司になりたい」みたいな目的のためなら手段を選ばない点こそあれ、そのまま満たされぬ欲望のままに世界を喰らいそうなほどの恐ろしさはないというか。その辺が新造ゆえの欲望の弱さになるんですかね。

ゴーダ君、瀕死の映司に取り憑いただけで映司になにかしたわけではないですしね、っていうか逆に映司に取り憑くまでどんな状態で何をしてたんだって気もしますけど。

 

古代オーズは思ってたよりヤベーやつでしたね。

強大なパワーで世界征服するのかと思ったら世界滅亡させてた。新世界の神になる系のやつだとは思ってたけど、まさか自分の手で世界作り直す系だとは。

あれそういえば結局古代オーズってどうやって倒されたっけ。

なんかあの辺で子供の足を光らせとかないと不安でたまらない残念な親を持つ可哀そうなお子様の光るスニーカーの点滅が気になりすぎて意識持ってかれてたら爆散してたんだよな。

 

映司が死んでて、アンクは死の間際の映司の願いで復活した真実、賛否別れそ~とは思うけど自分はわりと好きなやつ。

アンクが映司と合体したり、そのあとのタジャドルエタニティでは最終話を立場逆転で再演するのとか、ズルじゃんね。

アンクが「変身!」ってやるの、いいですよね。そういえば仮面ライダーアンクってパターンもあるよな、ドライブみたいな感じでね。

スピナーにメダル装填して撃つ一連の動作がかっこよすぎ。

そのあとてっきり合体状態だけど映司も復活、なウルトラマンパターンかと思ったらさ。

 

死ぬじゃん。

 

映司さん!?

 

ハピエン厨的にこれはちょっとやめてほしかったというか…シンプルにアンク復活したけど映司が死にます、はしんどすぎるっていうか…

っていうか普通に二人で一人のままでよくなかった????なんかダメなん?????????

こんなに悲しいAnything Goes!ないって。

 

とまあトゥルーエンドって感じのビターなエンドでオーズが終わったわけですけど。

いやもうホントにさ、

 

映画館で子供に光る靴はかせてる親がマジで信じらんないんだけど。

暗いから足元明るくしないと不安なの???

子供が勝手にどっか行くかもしれないから目立つ感じ???

そもそも履かせて映画館連れてくること自体意味わかんないんだけど、なんで上映中もピッカピカピッカピカさせてんのに脱がしたりしないんでしょうか。

わかんねえんだろうな、わかんねえから光らせてるんだろうな。

感動は壊れやすいってこういうことだったんですね。

 

今までもスマホちらちら見るやつとか、過去で最悪だったのは10分おきにスマートウォッチ見るおじさんとか遭遇したことありますけど、余裕でワースト1位更新したもんね。

次から足元にエレクトリカルパレード装備して映画館にいるひと見かけたらどんな不快な気持ちになろうと絶対上映前に注意したい、っていうか係員に声をかけときたい。

1時間付き合っただけでこの不快感って思ったらね、あと30分あったら殴りに行くかもしれないね。

殴りに行く前に係員に相談して注意してもらおうね、直接言ったらトラブルのもとだからね、大人になろうね、向こうは大人とは思えない常識のなさだからね。

 

 

はーあーあ。

 

 

とまぁそんな感じで残念な感じでしたね、オーズ10th。

内容的にもこう、つまんないとかではないけどちょっとガバというか、細かいツッコみどころが多すぎたというか。

1時間じゃ絶対尺足りないのに回想で過去映像流すハラハラ感とか、映司くんが庇った女の子をその時の着の身着のまま里中くんが連れてきたりね。

映司くん死ぬほどの爆発に巻き込まれてるのに無傷だし、無傷ならそれはそれで顔の汚れとか拭いたり洋服替えてあげなよ里中くん。

壁に隠れた伊達さんが「ここは俺がひきつけるから後藤ちゃんは行け!」って言った2秒後に映司(ゴーダ)とアンクが来て伊達さん壁に隠れたままとか、それで取りに行ったバースXなんも活躍してないとかね。

バース組用になんかグリード出してあげなよゴーダ君。

 

見ようによってはアンクが取り憑いたら生きてれるのに映司がアンクを拒否して死んだ、ぐらい映司くんが死ぬとこの納得度が足りないのもあるかなー--。

瀕死の映司が願うくらいの状態じゃないとアンクが復活する奇跡は起きない、はいいし、MEGAMAXのアンクが激重になるのめちゃくちゃ良いんですけどね、「お前と戦うのって、もしかしてこれが最後?」ってセリフがヤバい。

終盤のアレだけだと別に映司withアンクでよくなかった???ってなっちゃうし、ファンとしては当然アンクと映司とひなちゃんが並んでて欲しいに決まってるので…

 

なんか最初に雑に世界が滅亡の危機になってるのもあって、求めてたオーズっぽさが薄かった感はあるんですよね。

どんなにヤバくても映司くんは未来を信じて笑顔で明るく、なんやかんや最後には希望の明日が待ってるぜ、みたいな雰囲気というか。

あのラストでもアンクとひなちゃんが、今度は映司を復活させる旅に出る、くらいが良かったなーって感じ。

 

あとはもう本当に映画館にエレクトリカルパレード履いてくるやつが一番ないなって感じですね。ガチで。