感情が高まりすぎて全部名シーンに見える話

ショーン・コネリー、亡くなりましたね。

 

不勉強にて007はほとんど見てないので、個人的にはアンタッチャブル

もしくはリーグ・オブ・レジェンドあたりが記憶にあるんですけど、

やっぱりショーン・コネリーといえばこの映画。

 

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テレビやビデオ、DVDやBD、合わせて何回見たんだろ。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦。

言わずと知れすぎてるのでマジで言うのやめときますけど、

まーちょーゆーめーなえーがですよね。

 

インディ・ジョーンズのお父さん、ヘンリー・ジョーンズの登場で

今まで散々カッコつけてきたインディがなんともしまらなく、

だけどもカッコ悪いわけでは決してなく、

ついでにショーン・コネリー演じるヘンリーの愛嬌ある天然ぷりで、

茶目っ気たっぷりな親子の魅力が見ていてとても楽しい映画ですね。

 

愉快なインディの仲間たちのとぼけ感はやっぱり楽しいし、

インディを追い詰めるナチスの指揮官のしつこさも良くて、

あとは地味に聖杯を守る一族のカジムとか好きなんですよね、

ハムナプトラでもいたじゃないすか、訳知りの現地の一族、好き。

 

まぁとにかく好きすぎて全シーン名シーンに見えちゃうんですけど、

やっぱり全体を通してマイペースに自分の冒険を続けるヘンリーと、

それに巻き込まれた形で聖杯探索の冒険をする羽目になるインディ、

最初こそ反抗期全開で父親に絡むも、

冒険家の血は争えずに一緒に聖杯探索をしていく中で、

途絶えていた親子の交流が始まり、絆を認め合った末に、

インディが命がけで父親を救うための3つの試練に挑む流れは美しいですよね。

 

まぁそもそも最初からインディ、お父さん大好きやん!とは思う。

 

聖杯探索の過程で、徐々に親子が仲直りというか、関係を取り戻していった先で、

戦車と共に崖から落ちた(かに見えた)インディに

「もっと一緒に居たかった」とヘンリーがこぼすシーン、

直後にインディが登ってきてギャグシーンになりますけど、

すごくいいシーンですよね。

 

あとヒロインのシュナイダー博士、ファム・ファタールぶってはいるものの、

聖杯のためならとナチスについたわりに、

同じ研究者から責められれば「私だって嫌だ」なんて愚痴り、

最終的に聖杯を手にして忠告を忘れ、諦めきれずに死んでしまったりで、

今見るとひたすら「哀れな女…」って感じちゃったんですよね。

 

昔はもうちょっと全くズルい女だぜ、くらいに思ってたんですけどね、

なにかしら哀れで愚かな人類コンテンツに触れて感じ方変わったのかな。

 

…追悼のつもりで見てたけど、哀れで愚かなブロンド美人で締めるのどうなんだろ。

 

インディが「まさかパパのお下がりとは」ってボヤくとこ、いいよね。

でもショーン・コネリーだと説得力しかないんだよな、そりゃ一夜の過ちくらいするさ。

いやでも息子って分かってて寝るのもだいぶ愚かポイント貯まってない? エルザ。

 

はい、人類は愚かって話でした。安らかな眠りを。

 

スラムのガキから王になった話

やっぱり見てからしばらく経った映画って

いや映画じゃなくても、

どれだけ好きでも記憶に残るのって自分にとって印象深いところで、

しかも人に話すときにそこばっか強調しちゃうから

自分の記憶に変なバイアスかかっちゃいますよね。

 

 

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こいつもトンチキアーサー王伝説映画の部分ばっか覚えてて

見直したら結構すごい映画でした。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キング・アーサー

スラムのガキから王になれ!でおなじみの新感覚下剋上ソードアクションムービー。

予告編出た当初は「キング・アーサー 聖剣無双」ってサブタイトルがついてて、

普通に怒られたのか公開時にはただのキング・アーサーになってたりしましたね。

 

監督がRDJのシャーロック・ホームズでおなじみガイ・リッチーだったり、

主演・アーサー役がパシフィック・リムの主役の人だったり、

ベデヴィア卿がガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのロナンの部下の人だったり、

観る前からその筋(どの筋?)のオタクに刺さる要素が

チラホラあるのが面白いですよね。

 

で、この映画の話をするなら欠かせないのがやっぱりトンチキアーサー王伝説

映画の冒頭から悪の魔術師モルドレッドが巨大な象さんでキャメロット城に攻め込み、

それをマーリンから託されたエクスカリバーの使い手ユーサー・ペンドラゴンが

聖剣パワーで象さんに乗り込んでモルドレッドを倒したりして、

観客、特になんとなくアーサー王伝説をかじってるオタクに

「これは、ガイ・リッチー作品やで」みたいな感じで

脳に響く強烈なフックを叩き込んできます。

 

その後はユーサーの弟ヴォーティガンがクーデターを起こして

ユーサーを暗殺して王位を簒奪したり、

小舟で流され一命をとりとめたアーサーがスラムの娼婦たちに拾われたり、

カンフー・ジョージにカンフーを習ったり、

エクスカリバーを引き抜いたり、

ベディヴィア率いる打倒ヴォーティガンを掲げるレジスタンスに拉致られたり、

ダーク・ワールドで聖剣と向き合ったり、

友達が死んだり、

湖の乙女にエクスカリバー返そうとしたら説教されて返し返されたり、

ヴォーティガンを倒したり、

カンフー・ジョージが円卓の騎士に加わったり、

同じくスラムのガキだった友達がトリスタンだったり、

てっきりマーリンだと思ってた女魔術師が名無しの魔術師で、

マーリンは別に居たけど誰!?どこ出てた!?ってエンドロールでなったりする、

そんな皆知ってるおなじみのアーサー王伝説が繰り広げられる訳なんですけど…

 

…っていうこのどう考えても「誰も知らないアーサー王伝説」が強すぎて

初めて観たその日から3年ちょっとの間、

脳内ではこいつを実写ルパンと同じジャンルの棚に入れてたんですよ。

 

改めて見たら、例えば序盤のジュード・ロウ演じるヴォーティガンが、

自分の妻を生贄にセイレーンから邪な魔法の力を得る地下湖のシーンとか

城の地下らしい階段から漏れる光や、

それが湖面に反射した妖しげな青白い光に照らされて、

まるで絵画のような画作りになっていたりしてめちゃくちゃ美しいんですよね。

ここだけ300に入れても違和感ないくらい映像美。

さすがに言いすぎかもしれない。

あとはアーサー達が旅するイングランドの自然の遠景とか、

ダーク・ワールドや森に住む木の精霊(?)の造形も良い。

 

 

あとはトンチキだと思ってたアーサー王伝説も、

トンチキなわりに王にしか抜けない剣やってたり、

逆に聖杯探索とかは全く絡んでなかったりで

真面目にアーサーの誕生と即位の部分をやってて、

1本の映画でやりたいこととか出したい名前とか使ってこうなったのかな、とか

ちょっと見直したりして、

これは認識を改めないといけないかもな…って省みてたところで

円卓の騎士カンフー・ジョージ卿が爆誕してたので、

置くジャンルを変えようと脳内で手に取ってたこれの記憶を

そっと実写ハガレンと同じ棚に入れました。

 

 

スラムのガキから王になれ、やっぱり大好きなんだよなって話でした。

 

ガイ・リッチー作品って音楽もいいよね。

昔の映画にずっとびっくりしてた話

BSとかでやる映画、わざわざネトフリで選んで見ねえな、

って映画でも何故か気になって見ちゃったりしますよね。

 

 

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー繋がりで

カート・ラッセルが気になって見たらなかなか新鮮でした。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

エスケープ・フロム・L.A.

1996年に公開された荒廃したロサンゼルスが舞台のディストピア系近未来SF映画

ちなみに荒廃した近未来な舞台は2013年、7年前!

 

舞台は反政府テロリストに対抗した結果、超監視・管理社会となったアメリカ、

その中で少しでも反道徳的な行いをした者はかつての大地震で大陸から分離し

孤島となったロサンゼルスに収容される。

 

主人公は元特殊部隊の悪名高き無法者、スネーク・プリスキン。

L.A.に収容される際にスネークは政府から任務を言い渡される。

それはネットワークを介して反政府組織に傾倒し秘密兵器のコントロール装置を奪い、

L.A.に逃亡した大統領の娘を探し、装置を奪回する任務。

スネークの身体には時限式のウイルスが打ち込まれ、任務完了が解毒の条件。

ウイルスの発動まで8時間、スネークの決死の任務が始まる!

 

…みたいな映画。

もうここの時点でびっくりしたんですよね。

 

8時間!?

 

短くない!?

 

そんで8時間しかないくせに銃と服だけ渡して潜水艦に乗せて

「あとはよろしく」

って成功させる気なくない!?

 

でなんとか砂漠化してないマッドマックスみたいなL.A.に到着し、

事前に潜入してた特殊部隊員がナイフ投げの的になってるのを見学したり、

大統領の娘を唆した、装置を持ってる反政府組織のボスのパレードを襲ったり、

テーマパークの音声ガイドみたいなウキウキのガイドナビを売ってるやつに出会ったり、

「整形しすぎて整形してない人間の細胞が無いとデロデロになる奴らの集まり」

みたいなマッド病院のマッドナースに捕まってマッドドクターに殺されそうになったり、
(このへんで最初にもらった強そうな銃とかコートは無くした)

命からがら逃げ出した先でまだマッドになってない人たちの集落に来たり、

そこを襲う武装アジア系少年グループの銃撃でマッド病院から一緒だった女の子が死んだり、

反政府組織のボスのとこに着いたと思ったら、

3秒に1回でゴールにシュートするのを10回連続で成功しないと四方八方から銃で撃たれる

地獄のフリースローチャレンジやったり、

ウキウキのガイドナビ売ってる奴に再会したり、

ウキウキのガイドナビ売ってる奴に撃たれて下水道に流されたり、

流れ着いた先で変なおっさんと一緒にサーフィンしたり

 

濃密!

 

しかもまだ4時間くらいしか経ってない!

 

ディストピア系近未来SFアクション映画を見てると思ってたら、

どっちかというとディストピア系近未来SFテーマパークを満喫する

カート・ラッセルを見る映画みたいになってきたところで

 

割愛するんですけどそのあともカート・ラッセルディストピア系近未来SFを満喫し、

最終的に実は「全世界のエネルギーを停止させることもできる兵器の制御装置」

(衛星からEMP的なものを放射してようは文明を成す電化製品とかを全部止めるシステムらしいです)

だった例の装置を奪って政府に渡すと見せかけて、

最初に渡されてたホログラム投影装置でまんまと逃げおおせるんですけど、

ついでみたいな感じでカート・ラッセルが全世界のエネルギーを停止させてどこかに去るんですね。

 

いや停止させんの!?

 

全世界のエネルギー止まったけど!

 

もう世界中一気に暗黒時代だけど!?

 

ってところでエンドロール。

 

すげえ映画を見た。

 

最近こういうポストアポカリプスとか

ディストピアものみたいなやつって無いですよね。

マッドマックス怒りのデスロードくらい?

 

そういう意味でもなんか逆に新鮮な映画体験の話でした。

 

 スティーヴ・ブシェミがいい役してた。

主役は最後にやってくる話

久々にー!

映画館にー!

行ったー!

 

やっぱいいすね、映画館。

見てきたのはこれ

 

 

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ダークナイトの功績によりハリウッドで何撮っても許される男、

泣く子も黙る(重低音で気絶するため)クリストファー・ノーランの最新作、

時間が巻き戻ったりするサスペンス映画、TENETでございますね。

  

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

TENET。時間を逆行する超テクノロジーを巡って、

CIAのスパイを辞めて謎のタイムパトロール隊に入隊した黒人男性が活躍したり、

ビルを逆バンジーからの正バンジーしたり、

美人な子連れママにやたら優しくしたりして、

最終的に世界を救ったり相棒に救われたりする映画。

 

 

時間を巻き戻す技術!ってことで、

序盤に出てきた謎の人物が実は過去に戻った自分だったり、

世界を救う作戦を立てた黒幕が未来の自分だったり、

SFにちょっとでも触ってたら「ああ、見たことあるな」な

お約束のシチュエーションがわりとあるので、

そのへんが明らかになる後半は「ああ、やっぱりね」

とまぁ半ば予想通りに話が進むのでシナリオの意外性みたいなのは薄いんですけど、

 

ただマジで訳わからん時間逆行映像や演出がすごすぎて、

なにこれ!なんかすごい!なに起きてんの!?

みたいなリアクションで脳が消耗して、

これで謎解きまで凝られてたらエンドロールの頃には気絶してたと思うので、

多分これでいいんだと思います。

 

 

基本的に主人公の一人称視点でお話が進みながらも、

主人公は劇中で名前が呼ばれることもなく、

実際名前が設定されてないのを見終わってから知ったんですけど、

更に言えば主人公、名前どころかわりとバックグラウンドなんかもふわふわで、

不思議な時間逆行弾と出会ってからCIAを辞め、

謎のタイムパトロール隊、TENETにスカウトされ、

その足で色んな伝手をたどって時間逆行装置の謎に迫りつつ、

鍵を握る支配的な武器商人に虐げられてる美人さんを救おうとするわけなんですけど、

 

例えばジェームズ・ボンドのようにプレイボーイな面があって、

美人さんには目がないぜ!…わけではなく、

イーサン・ハントのように自分の中の確固たる正義と信念のもとに、

影に隠れた悪を暴く!…わけでもなく、

わりと終始状況に流されつつ、目の前の困った人は放っておけず、

なんか即席で集めてる割には仲間は頼りになり、

(これは仲介役がニールで、TENETの息がかかってるので当然なんですけど)

別にそんな心を通わせたわけでもないヒロインを見守って終わるんで、

 

ふと思い返せばなんで主人公ってTENET信じて世界救ってんだろ…?

みたいな、ジェットコースタームービーあるあるな疑問が湧いちゃったり。

そんな主人公のふわふわ感というか、微妙に地に足ついてない感じが、

時間逆行の不思議な映像の雰囲気に合ってる気すらしてきましたね。

 

 

自分の見知った物理法則の外側から攻撃され、それを駆使した敵と相対し、

自らも物理法則の外側に出ながら戦う、

時間逆行中は周辺の順行する酸素が吸えないから酸素ボンベが必要、みたいな、

ある種2001年宇宙の旅インターステラーなんかの、

宇宙空間に出るときの不安感が時間逆行にあるのがすごく良くて、

 

時間逆行を利用したシチュエーション自体はありきたりだとしても、

劇中になにげなく出てくる台詞やワードもしっかり後半に効いてくる伏線の張り方が丁寧。

例えば序盤に軽いニュースくらいに出てきた事件の現場が事件の鍵を握ってて、

終盤には時間を逆行して向かってる、なんてのは分かりやすいんですけど、

映画のヒロインであるヴィンチグエラ夫人、じゃない、キャサリンが序盤にポロッと話す、

「ボートから見た、船から飛び降りる女性が自由で羨ましかった」みたいな台詞の

キャサリンの目から自由に見えた女性が実は、時間を逆行してそこにいた、

まさに夫の呪縛から脱して自由になったキャサリンその人だったり、

なんてのもお洒落で好きですね。

 

 

主人公の相棒役になるニールのキャラも良かったですね。

立場上色んな事情を知り尽くしてから主人公に接触して、

信用されてるんだかされてないんだか分かんないまま、

それでも息のあったコンビネーションで任務を遂行していく、

飄々とした雰囲気が程よく謎めいてましたね。

 

最後にTENETの真実を伝え、主人公を明日に送り出す、

出会いと別れが反転してるオチもまたありきたりはありきたりなんですけど、

それでも逆行がテーマの作品なら徹底しないと!って話ですよ。

 

そしてヒロインの明日も見送り、映画がエンドロールに入った瞬間に、

真の主役が遅れてやってきてこれがノーラン作品だということを思い出させてくるわけですよ。

 

そう、映画の締めを飾る、特大の、

 

 

バォ-------------ーーーーーーーーーーーン

重  低  音

 

 

いや、なんか物足りないと思ってたんですよね。

TENET、2回見たくなる映画でした。

見るタイミングで感想って変わるよねっていう話

大好きな映画をヘビロテしてる内に、ストーリーもセリフも覚えちゃって、

ココスキポイントを見るためになんなら惰性で見てる、

みたいなこと、結構やっちゃいがちですよね。

 

 

 

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marvel.disney.co.jp

 

いやーこれも結構惰性で見ちゃってましたね、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

…ガーディアン・オブ・ギャラクシー? ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー?

えーと、GoG…GotG?

略称すら表記揺れしてんね、これね。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

もう言わずと知れたMARVELの、

もう言わずと知れるとこまで来ちゃった銀河の守護者達の映画1作目!

まだ無名! まだスター・ロードって名乗っても「誰?」とか言われる!

でも多分いまスター・ロードって名乗っても「誰?」って言われる!

 

そんな映画ですね。そんな映画ではないですね。

 

ちなみに今回も見たきっかけはVtuberの同時視聴。

初見のおニュイをベルバン達と一緒にニヤニヤと見守ると楽しいよ。

シビルウォーのサムとバッキーくらいニヤニヤして見てた。楽しい。

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でGotG、しっかり視聴するのは結構久々だったんですが、

なんだかんだ当時ひたすら見てたので見どころは覚えているもんで、

最初のCome and Get Your Loveの「ヘーェイ」でドーン!と出てくる

GUARDIANS OF THE GALAXY で始まったな…!ってなり、

ピーターの道具を応用した戦い方かっけー!

ヨンドゥの口笛でウッヒョー!最高だぜ!

やっぱこの映画、軽快な音楽と、喧嘩しつつも息ピッタリ、

決める時は決めるガーディアンズ達の愉快な冒険が楽しい映画だよな!

(ところで「ガーディアンズ達」って文字列パッと見めっちゃ気持ち悪いね)

 

でも久しぶりに見ると、

この映画、音楽とアホどもで上手くカムフラージュしてるけど、

中身はすげえキッチリ家族愛とか、絆を描いてるな、ってなるんですよね。

 

GotG vol.2のほうはメインがクィルと親父の親子関係の話で、

そこにガモーラとネビュラの義姉妹関係が要所要所に挟まれて、

最終的にはガーディアンズ達の”家族”関係で締めくくられる、

とにかく家族の絆の在処というか、他人同士が集った時に(血が繋がってても他人!)

何が彼らを、自分をそこに繋ぎ止めるのか?みたいなのが主題だよね、

って解釈してたんですけど、

 

逆に言えばvol.2にその解釈を見出してたってことで、

1作目にはそこまで家族のテーマは出てきてない、

あくまでガーディアンズ達や、ガーディアンズとラヴェジャーズ・ノバ軍の

強大な敵を前にしたときの「結束」がテーマだって思ってたんですよ。

 

でもやっぱり、もしかしたらvol.2や

インフィニティ・ウォーを見たあとだからこそかもしれないんですけど、

改めて見るとメレディスの「ピーター、手を握って」だったり、

ロケットを庇っていたグルートが最後はみんなを庇ったり、

ドラックスが度々言う「ロナンは妻と娘を殺した」とか、

なんならノバ軍のおっさんの家族がちょろっと出てきたりみたいな、

キャラクター達のトラウマや、動機や、成長なんかのドラマに

家族が絡んでるのはGotGからなんだな、

やっぱりガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは最初っから家族の話をしてるんだな、

と思ったんですよね。

 

もしかしたら、ある種「くさい」家族愛のテーマを、

音楽とアホでうまーいこと隠して、仕込んで、

アイアンマンでも、キャプテンアメリカでも、ソーでもハルクでもない、

ユニバースに新しい風を取り込む彼らの斬新さや目新しさが

損なわれないように仕上げたのがGotGだったのかな、

と感想が変わりましたよって、お話でした。

 

 

また新作出てから見返したら、感想も変わるのかな。

楽しみ。

仮面ライダーオーズがホラー映画に見えてきちゃった話

アマプラに『来る』が来ますね!

あのなんか年末の微妙なタイミングで公開され、

一部映画TLで話題にはなったり邦キチで取り上げられたりしたものの、

語感はいいけど検索しづらすぎるタイトルのせいなのか

結局イマイチ知名度のないホラー映画、

くらいに落ち着いちゃった『来る』が!

 

来ますね!

 

 

キャンベルさんはもう来たと思ってました!

 

 

まだ来てない!

 

 

じゃあ「カルト」を見るしかない!!!

 

 

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wfield.co.jp

 

「貞子VS伽椰子」とちょっと迷いました。

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

「カルト」は「サダカヤ」と同じ監督の映画で

「サダカヤ」見た人はなんとなく想像できると思うんですけど、

おばけ出る→いかにもな見た目のうさんくさい霊能者が来る

→普通にガチ霊能者なんだけど負ける

→ピンチヒッターで破天荒なキャラの強い霊能者が来る

みたいな、だいたい同じ流れの映画です。

 

全体的にモキュメンタリーな雰囲気の

いかにもな霊能番組を撮ろう!って集められた女優さんが主人公で、

そのまんまあびる優とかが本人役で出てるのが雰囲気出てます。

 

あとは三浦涼介演じる最強の霊能者、ネオ(仮名)が登場してから

ガラッと雰囲気が変わるのもまんま「サダカヤ」でもやってる流れですよね。

昼間のシーンも多くて、ネオ(仮名)が出てすぐに強さアピールになるシーンがあったり

あとはホスト風の見た目で結構兄貴肌なネオ(仮名)のキャラクターもあって、

安心感がすごいのが「サダカヤ」と違うとこですかね。

(「サダカヤ」は悪霊側が明らかに強いと分かってるのも大きそう)

 

「カルト」だけあって呪ってくるのは怪しい"神"の信奉者たちで

この世を滅ぼすために少女を依り代にして"神"を顕現させようとしている!

ってストーリーはクトゥルフ神話TRPGっぽさもあって、

ちょうど制作された2012年ごろってそのへんが流行り始めたタイミングなので、

時代感もなんとなく楽しい。

PL2人で他はNPCかな…ネオは絶対KPだな…。

 

蛇のような悪霊(クトゥルフ神話っぽく言えば"神"の眷属とかになるのかな)が、

わりとガッツリ天井やら床からニョロニョロ出てきて、

人間に憑依したり霊能者に捕まったりするんですけど、

サナダムシみたいな寄生虫っぽいデザインが

見ただけで近づきたくないというか、体内に入られたくない嫌悪感が出ていいですね。

 

ただこの映画、「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドでして、

すでにカルト達の"神"は顕現してしまっている、

ネオ(仮名)の本当の戦いが今はじまる!

みたいなとこで残念ながら終わっちゃうんですよね。

 

 

…でホラー映画見ちゃったし、このままだと夜中にトイレ行けなくなるんで、

気分転換になんか見よう!って何見ようか迷って、

三浦涼介つながりで仮面ライダーオーズを1話から見たんですよね。

 

動くメダル、蘇るグリード!

メダルを体の中に入れられたら体内からクリーチャーが!

 

なんかさっきもこんなの見たな…

 

メダルを入れられて取り憑かれ、食欲のままに食べ続ける男!

ヒロインたちのいるレストランに現れて暴れ、再び食べ続ける!

 

これオーズの明るい音楽とか明るい色彩に騙されてるけど、

多分音楽「カルト」の劇伴にしたら普通にホラーだよな…

 

え…怖…

 

仮面ライダーオーズ、改めて見たらめっちゃホラーじゃね…?

っていうか多分、仮面ライダーってちょっと演出と曲変えたら普通にホラーじゃね…?

 

楽しい玩具と日曜朝の雰囲気に騙されてたけど、

仮面ライダーってもともとそういう、結構怖いお話だったよね、

と思い出した話でした。

何回見たって自分ではたどり着けない感想がある話

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kinro.ntv.co.jp

バック・トゥ・ザ・フューチャー、久々に地上波で見たんですよ。

 

今まで何回見たかわからないけれど、

何回見たって面白いんでやっぱり見ようと思って。

 

でも2020年ですから、映画の見方も色々ありまして、

地上波で映画やるときなんか、よくVtuberの方が同時視聴枠やったりするわけですよ。

 

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あ、富士葵ちゃん同時視聴やるんだ!

というわけで、完全初見の葵ちゃんのリアクションを聞きつつBTTFを見てまして。

 

最初の謎装置やアンプで笑い、「え、ドクって犬なの?」とか言ってたり、

過激派のなんか可愛い車にツッコミ入れたり、

逃げてたら過去に来てしまったマーティに「えー!ここからどうなるの!?」

 

楽しい。

 

葵ちゃん、リアクション素直で可愛い。

 

まるで自分もはじめて見る気持ちにさせてくれる同時視聴枠、

上手いな、さすがだな、とか思ってたら映画も終わり、

マーティの介入でパパはまさかの成功者に、

憧れの4WDでジェニファーと湖畔へ…ってとこで

 

「でもさー、いつものパパとママじゃなくなっちゃって寂しくないのかなー」

 

って葵ちゃんの感想でハッ!ってなったんすよね。

今まで何回も何回も見てきたけど、

そこのマーティの気持ちの想像したこと、一回もなかった!

 

確かに家は立派になったけど、

あのボロいテレビで昔のコメディの再放送見ながらバカ笑いするパパには、

きっともう会えないんですよね。

兄貴も立派になっちゃったし、くだらないこと言ってまたパパがバカ笑いして、

ママはため息ついちゃうようなディナーの時間はきっともう無いんですよね。

 

BTTF本編ではこのままPART2から3で時間旅行を繰り返し、

結局この1のエンディング前に帰ってきてジェニファーと湖畔へ旅立つわけですけど、

その先の、未来へ続く現在の日々を送っていく中で、

変えてしまった、変わる前の現在に思いを馳せるマーティも

きっとどこかにいるんだろうな、

ってなんかまた今までと違った感想になった久々の地上波BTTFでしたね。

 

やっぱりこう、他人の(批評ではなく)感想って面白いよね、ってお話でした。