昔からインターネットでたびたび叫ぶビーバーを見かけては笑ってる人生なので、動物が叫ぶと自動的に笑っちゃうんですよね。
ヤギほんとずるい。
ネタバレあり感想です。
ソー:ラブ&サンダー。
雷神ソーが主人公のシリーズ4作目。1作目がもう11年前ですよ。時の流れが怖い。
インフィニティサーガも終わったし心機一転だねってことなのか、とうとう邦題から「マイティ」が抜けましたね。単純に「マイティ・ソー」がジェーンに継がれたから単純に混乱防止かもしれませんけど。
映画はまず今作のメインヴィラン、ゴアが神殺しになる過程から。
普通にかわいそう。あと神がクズすぎるけど神っぽいな〜と思いつつちょっとクズすぎる。
クリスチャン・ベールめっちゃカッコいいですね。あとホントにかわいそう。
吹き替えも子安ですしね、俳優と吹き替えの合わせ技で演技がすごい。もしかしたら最初に字幕で見てしっかりクリスチャン・ベールだけの演技を見た上で吹き替えを食らった方がよかったかもしれない。それくらいクリスチャンベールも子安武人もすごい。
そして本編はコーグの昔話テイストな語りで、インフィニティ・ウォーを終えガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと一緒に宇宙へ旅立ったソーが今日まで何をしていたか?の部分へ。
振り返りでロキが3回くらい死ぬのずるいね。しかもまだ生きてるし向こうで4回目もやってる。5回目は果たしてあるのか。
この冒頭部分のみの出演ですけど、しっかりガーディアンズひとりひとりに見せ場というかキャラ見せのシーンがあるのすっごい好き。
クラグリンも出るたびに徐々にキャラ濃くなってきましたね。ホリデースペシャルあたりでそろそろヨンドゥの矢で戦うシーン見れないかな。
ガーディアンズも吹き替えしっかりオリジナルメンバーなのすごいですね。MCUだともう当然みたいな感じですけど、ガーディアンズの吹き替えはタレントに俳優に女優にってなかなか続投すること少ない印象がある属性の方々なので毎回感動しちゃう。
クィルのアドバイスがちゃんと今作の本筋を通してるのいいですね。ギャグな雰囲気が強いですけど、こと「愛」の先達としてはガーディアンズより適したアベンジャーズはいないと思います。
あとヤギね、ずるいね。
絶対あれクィルの宇宙船に入らないと思うんですけど、入れた方が面白いから入れましたよね。最高。
ニューアスガルドも寂れた漁村からすっかりテーマパークみたいになってましたね。
沖にある豪華客船みたいなやつ絶対あのへんだと吃水足りてなくて座礁してる。
しれっとガイドさんでソーの友達のダリルがいたり、アスガルド劇団が復活してるのずるい。なんなら前よりマットデイモンの出番増えてる。
ダリルがヴァルキリーと関わりありそうで頼りにされてそう(というか相変わらずアスガルド人のペースに巻き込まれてそう)なの好き。
ここまでギャグベースでしたけど、ゴアが登場するシーンから一転してホラーな雰囲気になるのいいですね。
沿岸だからいい感じの霧も出てるしね。ヴォルデモートかよ。
地面に剣突き刺して魔物呼び出したり、影から影に移動するのとかオタクがめっちゃ好きなやつじゃんね。
ジェーン=マイティ・ソーめっちゃカッコいいんだよなー。
そもそもコミックからレディ・ソーのデザインすげー好きなんすよね。
ヒーロー成り立てでテンション上がってるのか、しきりにハンマーを手のひらで回す動きしてるのはかわいい。
砕けたムジョルニア、ただ復活しただけじゃなくて自壊して破片アタックできるのずるくない? これもオタクが好きなやつ。
レディ・ソー、ソーより体力と攻撃力落ちる代わりに攻撃速度と範囲上がって使いやすいやつじゃん。
ジェーンのカッコいい衣装見てソーがバイキングスタイルからスタイリッシュな鎧に変えるの好き。
ゼウスら神々は冒頭のまましっかりクズでしたね。これぞ多神教の神々だよね〜〜〜って気もします。いやちょっとクズが多すぎたかも・・・。
MCUもいろんな強キャラが入り乱れてきたので、神と人を分けるのが不死性って(もしかしたらラブ&サンダーの中でだけ)示されたのわかりやすいですね。トップがゼウスだしギリシャ神話的に寄せてるのかな。知ってるよおれ、この前ゲームさんぽのFGO回で藤村シシンさんが言ってた。
オーディンおじいちゃん、思考回路がだいぶ定命の者寄りだったの神としては結構異端だったのでは・・・?
ラッセル・クロウ大暴れでしたね。これもまた吹き替え千葉繁なのズルいよなー。
色のない惑星のシーン、シンシティみたいな画面になったり(予告編でしか知らないから違ったらごめん)、小さな惑星を縦横無尽に動くアクションシーンとかで面白かったですね。
ソーたちの雷の輝きとか、爛々と光を放つゴアの瞳が強調されていいね。
ゴアも子供達と絡むシーンだとなんとなくキッズ映画のおどけた悪役な雰囲気になるの面白かったですね。こういう子安めっちゃ好き。
ラストバトルも子供たちにハンマーの力を授けるとことか、完全にファミリー映画でしたね。今作のソー、ちょくちょくしっかり神っぽいことするの新鮮。
弱ったジェーンが使命感とかそれ以上に「死ぬまで戦い続けたい」って意志で最後の変身するのとか、そしてゴアを押し退けてソーがジェーンの復活を望まないとか、けっこう特殊な命とか人生の描写してますよね。
バトルはまさにヒーローですけど、描かれてるのは命の尊厳についてみたいな。
理不尽に奪われた命を救って、本人が望んで受け入れた使い切った命は周囲もその意志を尊重してヴァルハラへ送り出す、みたいな。
例えばですけど、ソーの行動に胸打たれて改心したゴアが、自身が死期を暴いたジェーンを救うために願ってソーとジェーンは再び出会うことができました。ハッピーエンド! しかもジェーンはその影響で雷神の力が本当に定着してヒーローに!?みたいな展開も全然あったと思うんですよね。ていうか途中までそうなるのかなって思ってたくらい。
でもそこでそうしない。元に戻るんじゃなくてソーが父親として新たなステージに進むエンディングになるの、すごく美しいと思いました。
あとちょいちょいギャグシーンとして、元ハンマーと寄りを戻そうとして今オノがヘソを曲げるシーン挟まるのいいですよね。1回じゃなくて何回か挟むのずるい、天丼がうまい。
最終的にストームブレイカーを「俺の友達!」って呼ぶの良い。
同時にソーの前に帰ってくるし、終始ある意味でムジョルニア=ジェーンみたいな構図にもなってますよね。ジェーンとちゃんとヨリを戻してからはムジョルニアを気にするシーンなかったような。
最後に相棒がムジョルニアに戻ってるの、ジェーンと一緒に戦う的な雰囲気あってそれもエモいなーって。
最後にジェーンがヴァルハラに行って、ヘイムダルが迎えるのいいですね。
ヴァルハラがどういう場所なのかわかんないけど、そのうち一時的にでもジェーンとヘイムダルがソーを助けるために復活したり・・・せんか・・・?
って感じでソー:ラブ&サンダー、個人的にMCU最高傑作でした。
今作のソー、一番好き。