おおよそ予想と期待どおりのものが出てきた感じ

かめーんらいだー

かめーんらいだー

らーいだー

らーいだー

 

 

 

www.shin-kamen-rider.jp

 

おおむね楽しめて満足なんだけど、

物足りない部分が物足りなさ過ぎて物足りない、

みたいな、そんな感じです。

 

ネタバレあり感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シン・仮面ライダー

仮面ライダー=本郷猛は改造人間である。

彼を改造したSHOCKERは、世界征服を企む悪の秘密結社である。

人間の自由を守るため、仮面ライダーはSHOCKERと戦うのだ。

・・・な仮面ライダーのリブート作品。

 

ぬるっと名前がついてた印象のシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバースのラストバッターですね。

といっても世界観に繋がりがあるわけではないんですが。

 

そんなシン・ラ。実写シリーズでまとめるとゴジラウルトラマンと続いて第3弾。

今までで一番初心者お断りというか、「仮面ライダーのリメイク」「庵野仮面ライダー」みたいな趣が強いですね。

わかりやすい導入も無ければ、なんならオチもショッカーを全滅!驚異は去った!じゃないので、

正直単品の映画で見たら普通に消化不良でつまんねえと思いました。

 

シン・ゴは本当に誰も見たことがないゴジラを描いた名作だし、

シン・マンは知ってるウルトラマンをつなぎ合わせて1本の映画にまとめた良作だと思うんですけど、

シン・ラは仮面ライダーのここが好きやねんだけを詰め合わせるだけ詰め合わせました、映画としてはそこまでまとめてません、みたいな、

前後作の前篇じゃなくて???みたいな印象。

 

 

キャラのビジュアルや性格、造形はめちゃくちゃに良かったですね。

 

ずっと寂しそうな、悲しそうな顔をしつつも人の心を守りたい本郷猛とか、

冷徹にショッカー殲滅のために動くルリ子さんとか、

作品通して二人の関係性や精神性が徐々に変わっていく感じが繊細に感じられて良い。

 

そこまで大きい変化じゃないんだけど、重要な変化なんですよね。

ふたりとも基本的な立ち位置は変わらないままなんだけど、

本郷猛が仮面ライダーとなるために必要だった少しの積極性とか、

ルリ子が本郷を導くために必要だった少しの人間味とか、

オーグメントとの戦闘をこなすうちに、ほんのわずかで重大な変化が内面に起きてる感じ、雰囲気。

それが感じられる最高の演出とか、絵の雰囲気とか。

 

そのへんがめちゃくちゃ好き。

 

バイクニケツで移動しつつ戦闘するあたり、ルリ子さんの茶色コートも相まってファイズの序盤っぽいじゃんとか思ったらサイクロン号が自立走行してて

いざルリ子さんの身が危険となったら人型ロボットに変形しねえかなとか思ったら、

人型にはならなかったけど変形して空飛んでた、うける。

 

 

一文字隼人もズルいキャラでしたね。

絶対にこのあと仲間になるんだろうなってオーラしかない強力なライバル。

見てる側は絶対に仲間になるって分かってるからこそ、いったん仲間にならないのも好き。

ずっとハの字眉で口数少なく内向的な本郷と、

よく喋るし、出で立ちや立ち振る舞いから芯の強さが現れてるような一文字の対比、

いいですよね。

 

この映画のキャラクターって見た目がそのまま性格や性質を表してるな~って感じですけど、

一文字は明るめの茶髪だったり、コートの下の強化服には白いラインが入ってたり、ちょっと背が高かったり、印象的な口癖があったり、

主人公だけど途中参戦だからこそ本郷やルリ子より”そう”感じさせる記号が多い印象。

 

 

オーグメントたちも濃い~キャラしてて良かったですね、全員かっけえし。

多分この映画見たひとはほぼ全員そうなんでしょうけど、クモとハチが特に好きです。

 

クモがシン・マンのメフィラスっぽい喋りするけど、絶妙に偶然な気もするくらいなの小癪だよね。

 

ハチは終始自分のスタイルとか世界観を貫く感じが強かったですね。

変身した上で仮面ライダーにも刀渡すとこ、カッコよすぎる。

重めの百合だ!!!って思ったらガチで最後まで重めの百合だったんですけど、

なんか描かれ方が自然で美しすぎて、コレをオタクっぽく百合だ!!!って騒ぐのすら無粋に感じて静かになってた。

 

クモサソリは変態すぎて最高だし、

コウモリは分かりやすい悪役で最高だし、

ハチはめちゃくちゃカッコよくて最高だし、

KKくんのお手本のような噛ませキャラっぷりも最高。

 

チョウ兄さんがひとりでイナズマンとかV3とか欲張りモチーフなのも、

多分こいつがラスボスなんだろうな感あって好き。

 

ストーリー的には え、これでラスボス戦ですか!?だったけど。

 

仮面ライダー0号、たぶん他にも色々あるんだろうな、たぶん。

 

森山未來の所作がいちいち舞踏っぽいの好きだったけど、

なんとなく過去のライダー姿とは重ならなかったので、

アレはチョウ・オーグに改造したらああなったのかな。

 

いちいち専用椅子が蝶の羽になるカメラワークになるの好き。

 

 

あとはKとかも大好きなんですけど、

どっちかというとああいうずっと主人公の戦いを見守ってきた傍観者が、

傍観の果てに何かしらの結論に至って行動したり、

もしくはああいうキャラが戦うシーンになるのが好きなんだよな~~~

も含めての好きなので、なんというかこう、続きを寄越せって感じ。

 

シン・ラがそもそも続きを寄越せって感じなんですよね。

 

シン・マンも続きを寄越せって言ってますけど、

ああいう「彼らの続編がみたい!」じゃなくて、

シンプルにしっかりショッカーとの決着まで見せろよ!!!みたいなやつです。

 

幸せ大好き変態集団なのは分かったんだけど、色々ひねった設定とかキャラクター出してたわりには結局なんやったんみたいな、なーんか消化不良。

 

あとは群生相バッタオーグ戦がずっと暗かったのが一番の不満点ではある。

 

 

政府の男と情報機関の男は…ズルいね…。

最後に名前明かすのもズルい。

 

新2号のカラーリングでシン・仮面ライダー後編やらないっすかね。

Kとか死神とか、気になるワードを回収しつつ決着編やってほしいなー。

 

あれで終わりも綺麗な気もするけどなー。

でもなー。

 

 

って感じのシン・仮面ライダーでした。

まぁ予告編とかから感じてた不安は当たった気がするし、

期待してた面白さはしっかり期待以上にあったし。

 

これで終わりって思うとなんか寂しいので、

シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース2周め…やんないかな…。